佐野岳、ハードな殺人犯役で笑顔封印 撮影後は「ネコに癒やされた」
2017年10月20日 09:00
[映画.com ニュース] 「仮面ライダー鎧武」などで知られる佐野岳が主演したサスペンス映画「報復 かえし」の先行上映会が10月19日、東京・渋谷HUMAXシネマで行われ、佐野とメガホンをとった山口雄也監督が舞台挨拶に出席した。
高校時代に同級生の女子生徒を殺し、服役していた山井浩史(佐野)が、犯した罪に苦しみながら運命に翻ろうされる姿を描いたオリジナル作品。本企画を約20年間温めていたという山口監督は、悲願成就に「渾身の作品に仕上がったと自負しています」と言葉に力を込めた。
強かん未遂・殺人の容疑で逮捕された主人公という、ハードな役どころに挑んだ佐野。精神性を同調させるべくストイックな役づくりをしていたそうで、「撮影以外はホテルに閉じこもっていました。人と距離をとって、1人で役と向き合っていました」と明かす。しかし、あまりにも距離をとっていたため「スタッフさんから『こいつ、どんだけしゃべらねえんだ』と思われていたかも」と苦笑し、「2週間ほどで撮った作品ですが、役と向き合ってずっと陰になっていた。2週間で逆に良かったです。それ以上やると、気持ちがもたなかったかも」と話した。
これに対し、山口監督は「無駄話を1回もしなかったし、笑ったところも見たことがなかった」と脱帽の様子で振り返る。続けて「でも、撮影が終わって軽く打ち上げに行ったら、満面の笑み。スタッフも皆『佐野さんって、笑うんだ』と。そこで撮影が終わった感じがしました」と述べると、女性客から「かわいい」と吐息が漏れた。
撮影は佐野の地元・愛知県一宮市で行われており、「地元の通学路とかでも撮影しました。あまり雪が降らない土地なんですが、ドンピシャで雪が降った。でも、それがいい影響をしている」としみじみ。クランクアップ後は実家に立ち寄ったといい、「ずっと苦しかったから、実家に帰ってネコに癒されました。それに飽き足らず、名古屋に出てネコカフェやうさぎカフェでも癒やされていました」と笑顔を見せた。
劇場公開は未定だが、佐野は「テレビやドラマでできないことを、力でスタッフ・キャスト一同やらせていただきました」と胸を張り、「自信を持って、素敵な作品だと言えますし、いろんな劇場で上映されることを願っています」と真摯にアピールしていた。「報復 かえし」は、津田寛治が山井に娘を殺された父親役を演じるほか、木下美咲、近藤芳正、戸塚純貴、内田理央、森本のぶ、ラサール石井、ガダルカナル・タカが共演している。
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