セクハラ騒動のハーベイ・ワインスタインに捜査の手 仏女優レア・セドゥーも被害公表
2017年10月16日 17:00

[映画.com ニュース] セクハラ騒動の渦中にある大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタインに対し、米ニューヨーク市警が捜査に乗り出したことが、米ハリウッド・レポーターにより明らかになった。
同市警は、「各種報道に掲載された情報に基づき、ワインスタイン氏の行いに対する調査を開始しました。現時点で、これまでに報道された以外の告訴事例は確認されていませんが、本件に関する情報をお持ち方は、NYPD犯罪防止ホットラインまでご連絡ください」という声明を通して、情報提供を呼びかけている。また、10月12日(現地時間)には英ロンドン市警も、「80年代にロンドン市内でワインスタイン氏から性的暴行を受けたとする被害者が名乗り出た」という声明と共に、正式な捜査を開始した。
こうした事態を受け、ワインスタインは過去にメル・ギブソンやリンジー・ローハン、キーファー・サザーランドらの弁護を手がけたことで知られる刑事専門弁護士ブレア・バーク氏を、新たに弁護団に加えたという。
10月5日(現地時間)、米ニューヨーク・タイムズ紙に過去30年以上にわたるセクハラ行為を暴露する記事が掲載されて以降、自身が設立した製作会社ワインスタイン・カンパニーから解雇されたのみならず、業界のビッグネームからこぞって糾弾されるなど、厳しい立場に追い込まれているワインスタイン。今週に入ってニューヨーカー誌が、アーシア・アルジェント、ルシア・エバンス、ミラ・ソルビノの女優3人による新たな証言を掲載した。さらに、「アデル、ブルーは熱い色」(13)でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した仏女優レア・セドゥーも、ミーティングを口実に連れこまれたホテルの部屋でソファーに押し倒され、無理矢理キスをしようとするワインスタインから必死の思いで逃げ出したという衝撃エピソードを英ガーディアン紙に明かしている。
多数の女優がワインスタインからセクハラを受けたとして名乗り出ており、騒ぎはまだ当分続きそうだ。
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