「ザ・サークル」J・ポンソルト監督が初来日! バイきんぐのSNS活用術を判定
2017年10月4日 20:00

[映画.com ニュース] エマ・ワトソン主演、トム・ハンクス共演のサスペンス・スリラー「ザ・サークル」の上映イベントが10月4日、東京・スペースFS汐留で行われ、来日したジェームズ・ポンソルト監督、お笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二、西村瑞樹が登壇した。今回初来日となったポンソルト監督は「昨日は浅草を訪れて、子ども2人とショッピング。美味しい寿司もいただきました」と満喫しているようで「宮崎駿監督のファンだから、いつかジブリ美術館に行きたいです」と明かしていた。
原作は、デイブ・エガーズ氏による同名小説。友人の紹介で超巨大SNS企業「サークル」転職したメイ(ワトソン)は、ある事件をきっかけに同社のカリスマ経営者ベイリー(ハンクス)の目にとまり、カメラを通じて私生活を24時間世界に公開することに。瞬く間に1000万人超のフォロワーを獲得し人気を博していくメイだったが、それは同時にユートピアの“終わりの始まり”を意味していた。
原作者のエガーズ氏とともに脚本を執筆したポンソルト監督は「元々エガーズ氏の大ファン。原作もすぐに読みましたし、特に世界をより良くしたいという理想主義者のメイに共感を抱いた」という。「同時にデジタルオンラインの世界で、自分のことを知って欲しいという気持ち、あるいは認知されているのかどうかという不安を抱く部分にも感情移入できた」と続けると、テーマとなっているSNSについて「(SNSは)ポジティブであり、ネガティブ。ある意味、我々人間の延長線上にあり、その人物が持っている“最高の姿”と“最悪の姿”を引き出してしまうもの。本作では『自由な意思とはなんなのか』ということを問いかけています」と語っていた。
ワトソンとハンクスは、本作で念願の初共演。2人をキャスティングできたことを「ラッキーだった」と喜ぶポンソルト監督は「(ハンクスは)見ている人に信頼感を抱かせる役者さんです。だからこそ、ヒネリが効いているベイリー役に惹かれていたようで、プライバシー、監視社会という要素に対しての思い入れも強かった」と告白。一方、ワトソンを「彼女の世代の“声”を代弁する役割を果たされている」と評して「彼女は10歳の時から公の姿というのは全て記録され続けている。だから、この作品のテーマに関わりあう部分があるんです」と起用の意図を説明していた。
本作をいち早く鑑賞した小峠&西村は「最も新しい形式のサスペンス。2、3年前だとできていない設定だと思う」(小峠)、「SNSはとても身近にあるものなので、ものすごくリアリティがある。今後のSNSの在り方を考えさせられた」(西村)と絶賛。この日は2人のSNSの活用方法をポンソルト監督が判定するひと幕もあった。小峠&西村のTwitterの使い方について議論を交わし、やがて多くの「いいね!」がもらえる写真が披露された。ポンソルト監督は「パーティーぽくって、めちゃくちゃ楽しそう。一緒に遊びたくなる」と発言し、生後3か月から10万歳を超えるメンバーがそろった異色のバンド「THE DEATH BAND」をとらえた写真をチョイスしていた。
「ザ・サークル」は、11月10日から東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国で公開。
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