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猪瀬直樹、「ナインイレヴン」を通して日本人に警鐘「9・11は他人事じゃない」

2017年9月12日 14:30

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東日本大震災を想起したという
東日本大震災を想起したという

[映画.com ニュース]2001年の米同時多発テロ事件を題材にした映画「ナインイレヴン 運命を分けた日」(公開中)の公開を記念し、事件発生日から16年経った9月11日に都内でトークイベントが開催。作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏が登壇し、自身の経験を踏まえながら危機管理について語った。

パトリック・カーソンによるオフブロードウェイ舞台「エレベーター」を、チャーリー・シーンウーピー・ゴールドバーグらの共演で映画化。事件当日、標的となったワールドトレードセンターのエレベーターに乗り合わせ、38階辺りに閉じ込められた実業家ジェフリー(シーン)をはじめとする5人が、唯一の外部との通信手段であるインターホンのオペレーター、メッツィー(ゴールドバーグ)に励まされながら、恐怖と戦う姿を映し出す。

16年前の事件があった時期は日本は小泉政権が発足して半年余りのころで、猪瀬氏は政権が掲げた高速道路の民営化のために奔走していた。当日の午後も首相官邸や政治家の事務所を回っていたそうで「家に帰ってテレビをつけたら、ビルに飛行機がぶつかってて『なんだこれ!』と思った」という。

テロか自然災害かという違いはあるが、危機管理という観点で、猪瀬氏は本作を見て、自らも副知事として対応にも当たった東日本大震災を想起したそう。当時、都庁内の執務室と石原慎太郎都知事(当時)の部屋、防災センターを非常階段で何度も行き来したと述懐。また、猪瀬氏は当時はいまほど普及していなかったTwitterを介して、気仙沼の公民館に残された446人の救出を指示した実績があり、彼らがいかに一晩を乗り切ったかを「救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人」という本でまとめている。

この状況も、映画でエレベーターに閉じ込められた5人のドラマと似ている部分があるよう。「0歳児が10名ほどいて、水も少ないなかで保育士の指をしゃぶってしのいでいた。5~6本のペットボトルの水をキャップに一口ずつというルールで回して分け合っていた。ケンカになったら終わりだけど、日本人はそういうところはさすが」と称える。一方で「映画では5人でも変なヤツがいるけど(笑)、400人もいたらワガママな人もいる。それをどう抑えるかが大事。生活者として(使える技術を)何か持っていることも重要。それぞれに役割がある」と現場の空気をどうコントロールするか? 持てる知恵や技術をどう出し合うかが重要だと説く。

改めて「日本人は9・11を他人事のように感じてるし、3・11は我がことと思いつつも東北で起きたことだと考えてる人も多い。でもこれからも(危機は)ありますよ! 自分なりの危機管理を常に考えるべき」と強調。さらに「最近、東京でも豊洲や武蔵小杉に高層マンションがどんどん建ってるけど、映画のようにエレベーターに閉じ込められたら……。高層ビルに住むって大変です」と何度も繰り返していた。

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