Netflix共同設立者、月額10ドルで映画見放題の仰天プランを発表
2017年9月1日 21:00

[映画.com ニュース]月額料金10ドルを支払えば映画館に通い放題という仰天サービスが、アメリカに登場したと米Bloombergが報じている。
2011年にスタートしたMoviePassは、定額料金を払えば映画館に通い放題になるというサービス。映画の選択には専用アプリ、支払いは専用のデビッドカードを使用しなくてはならない。また、3D上映やIMAX上映は除外されるなど条件はあるものの、足繁く劇場に通う映画ファンにとっては好評だった。
これまでは最高で月額99ドルなど複数のプランを提供していた同社だが、このほど料金を9ドル95セントに一気に引き下げると発表。アメリカの映画鑑賞料金の平均は8ドル89セントのため、会員は1本分の料金で毎日映画館に通うことが可能となる。
MoviePassはもともと、スポーツクラブと同様のビジネスモデルを目指し、高い会費を払いながらあまり利用しない会員を頼りにしていた。しかし昨年、Netflix共同設立者のミッチ・ロウが最高経営責任者に就任すると、わずかな月額料金で見放題というビジネスモデルへの転換を画策した。
同社は正規の入場料との差額を映画館側に支払う義務があるため、月額料金を引き下げればそれだけ負担を強いられることになる。そこで、同社は過半数の株式を調査会社Helios and Matheson Analytics Inc.に売却。Helios and Matheson Analytics Inc.は、会員の視聴データを収集したうえで、会員向けの広告展開をする予定だという。テッド・ファーンズワース最高経営責任者は、同社のアプローチを「FacebookやGoogleと同じです。映画ファンを理解すれば、それだけターゲットを絞りやすくなりますからね」と説明している。
なお、アメリカでは約9割の劇場がMoviePassに対応しているという。
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