「ヨコハマメリー」監督の新作「禅と骨」今日マチ子によるアニメパートのキャラ原案画像&映像公開
2017年8月23日 11:00

[映画.com ニュース]2006年に公開され大ヒットした「ヨコハマメリー」の中村高寛監督11年ぶりの長編ドキュメンタリー「禅と骨」アニメパートのキャラクター原案を務めた今日マチ子氏のキャラ原案画像と、本編未使用のアニメ映像が公開された。
京都の禅僧、日系アメリカ人ヘンリ・ミトワその一代記。1918年、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた日系アメリカ人であるミトワ氏は、日本文化をこよなく愛し、京都嵐山・天龍寺の禅僧として晩年を過ごしていた。しかし80歳を目前に突如、童謡「赤い靴」の映画化を宣言、長年追い求めた夢の実現に動きだす。ドラマ、アニメなど、様々なジャンルを横断する異色のドキュメンタリー映画として、中村監督が8年の歳月を費やして完成させた。
童謡「赤い靴」の少女のモデルといわれる「きみちゃん」は実在し、少女は母親と生き別れた末に、病気が理由で海を渡ることなく亡くなったという逸話を知ったミトワ氏は、21歳の時に母を日本において渡米、そのまま母と二度と会うことはなかった自身と少女の母への想いを重ね合わせ、映画製作を熱望。しかし、夢を叶える前にミトワ氏は死去した。
(C)大丈夫・人人FILMSこのほど公開された映像は、ミトワ氏の死後、その夢を実現させるために中村監督が制作・構成した「ヘンリの赤い靴」という短編アニメーションからの抜粋で、母親と別れた後、結核により養父母になるはずだったアメリカ人宣教師夫妻との渡米も叶わず、天涯孤独になってしまった赤い靴の女の子「きみ」が孤児院を抜け出すシーンだ。今日氏原案のキャラクターが、力強い線によってアニメキャラクターとして臨場感豊かに描かれている。
今作でアニメーション作品のキャラクター原案を初めて担当した今日氏は、本作について「『赤い靴』には日頃から親しんでいましたが、実はこういう話があったのだと本作に関わることで初めて知りました。幼い女の子の物語に母への想いを寄せるヘンリさんがいることも。『きみちゃん』の物語ですが、同時にヘンリさんのお母さんの物語でもあるので、悲しさもありながらも、少年が慕う母という、優しいイメージになるように心がけました」とコメントを寄せている。
「禅と骨」は9月2日から、ポレポレ東中野、キネカ大森、横浜ニューテアトルほか全国順次公開。公開直前に森達也(映画監督・作家)、福岡伸一(生物学者)ら豪華ゲストを招いた上映イベントを開催する。詳細は公式HP(http://www.transformer.co.jp/m/zenandbones/)で告知する。
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