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阪本順治監督、日本・キューバ合作「エルネスト」製作の道のりを報告

2017年8月23日 20:20

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撮影時のエピソードを語った阪本順治監督
撮影時のエピソードを語った阪本順治監督

[映画.com ニュース]オダギリジョーが主演を務めた、日本とキューバの合作映画「エルネスト」の試写会が8月23日、東京・千代田区の日本記者クラブで行われ、メガホンをとった阪本順治監督が上映前の会見に出席。製作の経緯、撮影時のエピソード等を明かした。

映画は、キューバ革命の英雄として知られるチェ・ゲバラのゲリラ部隊に参加し、ゲバラから「エルネスト」と名付けられた日系人フレディ・前村の知られざる生涯を描く。2013年の後半にフレディの存在を知ったという阪本監督は、「ゲバラとともに戦った“革命戦士フレディ・前村”というよりは、名もなき医学生が、どういうキャンパスライフを経て、そこ(革命軍)に至ったのかを描きたかった」と明かす。

企画が立ち上がってからは、課題が山積みだったという。「まずキューバと合作が可能か確認しないといけない。合作はいくつもやったことがありますが、社会主義国と合作を目指すのは初めて。民間のプロダクションがありませんから、国の機構と組まないといけない。映画も作っているテレビの機構がありまして。今回はそこと組みました。まず内容を説明し、組めるかどうか。それが2014年の6月。最初の動き始めでした」。その後キューバに渡り、フレディの大学時代の友人、ゲバラの側近らに話を聞いたという。

「撮影まで10回くらいキューバに行った」という阪本監督。ロケハン、キャスティングを行うなかで直面した、次なる問題は「ゲバラを誰が演じるのか」。オダギリ以外の役者は「すべてキューバの俳優だった」と言い、「ゲバラはアルゼンチンの方なのですが、今回はキューバの役者。映画においてキューバの役者が、ゲバラを演じたことは1度もないらしくて。フィデル・カストロさんも出てくるので、カストロさんの役者を見つけるのも大変。当時生きてらっしゃいましたから、何を言われるのかわからない」と苦笑いを浮かべた。

撮影は日本のスタッフ27人、現地キューバのスタッフ100人という大所帯で行われた。阪本監督は「日本のスタッフがしんどい時も、キューバの方のユーモア、ラテンの気質に助けられました」と感謝。「キューバの映画人たちに『日本人の監督が、あの時代のキューバを描くのは違和感があるか?』と聞いた時に、『まったくない。キューバの映画界は年間にそんなに本数は撮らないので、しばらくあの時代を描いた映画はない。だから、日本の方が主演であっても、キューバにとって、これは自分たちの映画である』とおっしゃっていただいた。じゃあ堂々とやらせていただこうと思いました」と熱弁した。

エルネスト」は、10月6日から東京・TOHOシネマズ新宿ほか全国で公開。

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