間宮祥太朗×小林勇貴監督「全員死刑」仏エトランジェ映画祭でワールドプレミア!
2017年8月16日 08:00
[映画.com ニュース] 間宮祥太朗が主演を務め、「孤高の遠吠」の小林勇貴監督が商業映画デビューを果たす「全員死刑」が、仏パリで開催される「エトランジェ映画祭2017」(9月6~17日開催)に正式出品され、ワールドプレミア上映されることがわかった。英題は「Death Row Family」となり、9月13~16日の4日間、小林監督は現地入りしてティーチインを行う予定だ。
本作は、2004年9月に発生し、被告である家族4人に死刑判決が下りながらも未だに事件の全容が解明されていない「大牟田一家4人殺害事件」に迫った鈴木智彦氏の著作「我が一家全員死刑」(コアマガジン刊行)を原作とする物語。借金を抱え困窮した生活を送っていた4人のヤクザ一家が、近所の資産家の大金強奪計画を実行。やがて無謀な計画が原因となり、連続殺人事件へと発展していくさまを、実行犯の次男・タカノリ(間宮)の視点で描く。
93年に誕生した「エトランジェ映画祭」は“エトランジェ=奇妙な、見知らぬ人”の言葉通り、タブーを度外視した作品を数多く上映する映画祭で、「全員死刑」はアバンギャルドな作品を迎える“モンドビジョン部門”に選出された。上映決定の一報を受けた小林監督は「そうです! 『全員死刑』はモンド映画なのです! おフランセはわかってますねぇ」とニヤリ。「高校生の時にパリのアダルトショップでボッタくられて以降、相当の恨みがあるので、自分の映画をあの時のパリジャンに見せれるかと思うと心底ゾクゾクします」と意気込んでいる。
そして「この映画祭に行くためにパスポート更新料が結構かかったので、その分は必ず大絶賛と大炎上の嵐を起こして取り戻してみせます。俺の映画を選んでくれたおフランセに敬意を表し、全員死刑にしてやりますよ!」と宣言。一方、プロデューサー・千葉善紀氏は「日本発の極悪映画の最初の観客がパリだって?」と驚きを隠せない様子で「小林勇貴がこれ以上調子に乗らない為にも、フランスの皆様の辛口コメントを期待しております!」と語っている。
「全員死刑」は、11月18日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国順次公開。