リリー・フランキー、「パーフェクト・レボリューション」で演じた“本人”を前に過去を暴露
2017年7月13日 18:29
[映画.com ニュース]実話を元に身体障がい者の“性”を描く「パーフェクト・レボリューション」の視聴覚障がい者向けの音声ガイド付き試写会が、7月13日に東京・慶應義塾大学三田キャンパスで開催。上映後には、主演のリリー・フランキー、松本准平監督、主人公のモデルである熊篠慶彦氏らによるトークイベントが行われた。
障がい者の性の問題を訴え続けて活動する主人公クマ(リリー)と、人格障がいを抱える風俗嬢のミツ(清野菜名)の究極の愛への挑戦をユーモアをまじえつつ描き出す本作。この日は、慶應義塾大学の岡原正幸教授のゼミの協力の下、バリアフリー試写として開催。視聴覚障がい者がスマートフォンを使用して映画を楽しめる言語バリアフリーサービス「UDCast」を学生たちが体験した。
リリーは、熊篠氏の電動車いすの後ろに乗って登場。2人は10年来の友人であり、リリーは「お芝居するうえでは、知り合いなので『この人、こういう言い方するよね』ってわかってて、苦労はなかったです」と振り返る。ミツを演じた清野については、リリーは「素晴らしかった。俺の役は車いすの中だけだけど、菜名ちゃんが動くことで映画の画を動かしてる。『ミツよりもミツだな』って思いました」と称賛した。
映画では、クマとミツの恋愛模様が描かれるが、モデルとなった熊篠氏と恋人の女性は破局済みという。リリーは「(ヒロインの)ミツのモデルの方が現場の見学にいらしたけど、久しぶりに熊篠くんと会っても目を合わせない(笑)! 現場に変な緊張感がありました」と暴露。熊篠氏は笑いながら「面白おかしくいじってもらえたら僕はいい(笑)。堅苦しい話はできないんで、過去のことを含めて描いていただければ大丈夫です!」と応じていた。
音声ガイドでは、画面内の人物がどんな表情をしているかまでを言葉で伝えるが、表情の解釈が見る人それぞれで異なる場合もあるという問題提起も出た。この点についてリリーは「僕も文章を書いてて、1行では書きにくい場合もある。そういうときはあえて、ぼやかして表現してもいいのかも」と指摘。真面目に語っていたかと思うと、会場の女子学生を見つめて「先生のゼミはエロい学生が多いですね。(就活の)志望は女子アナとかですか? どの局を?」などと絡み始め、会場は笑いに包まれていた。
「パーフェクト・レボリューション」は、小池栄子、岡山天音、余貴美子らが脇を固める。9月29日から全国公開。
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