満島ひかり、永山絢斗と初2ショット披露で終始笑顔
2017年6月27日 22:40
第2次世界大戦末期に海軍大尉として鹿児島・奄美群島加計呂麻島(かけろまじま)に赴任し、戦後は作家として活躍した島尾敏雄氏の「島の果て」や、妻で作家の島尾ミホ氏の第15回田村俊子賞受賞作「海辺の生と死」の一編「その夜」など、島尾夫妻をモデルとした人物が登場する書籍を原作に映画化。ミホをモデルにした女性トエ(満島)と、敏雄をモデルにした朔の出会いと情熱的な恋、そして終戦時の日本を描いた。
沖縄出身ではあるが「満島家は奄美大島の生まれ」という満島は、「東京で撮影するのと故郷での撮影は感じるものも違いましたし、方言も唄も踊りも耳なじみがありましたから、不思議でした。(上京した)13歳からの故郷の生活をちょっとやり直しているような感覚でもありました」と撮影時を振り返った。
さらに、トエのモデルとなったミホ氏については「愛に生きた方だと思います。早いうちに1度東京に出て、島に戻って来た。都会的な女性であって、都会に来ると南の国の方のような感じがするねと言われていたと聞いている。彼女の居場所はずっと愛だけだったんじゃないか。私自身そういうところがあって、近いなと思う」と共感した。
一方、今作で初めて実在の人物を演じた永山は、「周り(の俳優たち)からは聞いていましたが、経験してみると、もう少し深いところに行ける努力をできるものだなというか。島にはどこに行っても島尾敏雄さんの名前があって、たくさんピースがあったので助かりました」と語った。
また、2016年5月頃から交際中の満島と永山がそろって公の場に立つのは、この日が初めて。満島は、「『好きな人のためにトエ先生は死ぬんですか?』と(島の)子どもに聞かれたので、『そういう話だね』と言ったら、『ダメだよ、そんな男はやめなさい』と言われていました。永山くんのことじゃないですよ(笑)」と照れ臭そうに話すなど、終始笑顔を絶やさなかった。女性週刊誌で報じられた破局の噂についてコメントを求められると、満島は満面の笑みでオーケーサインを作って煙に巻き、ほほ笑みを浮かべる永山は無言で会場を後にした。
この日は、出演した井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種と越川道夫監督も出席した。
「海辺の生と死」は、7月29日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。