高杉真宙主演、誉田哲也「世界でいちばん長い写真」映画化!今夏に撮入
2017年6月26日 06:00
[映画.com ニュース] 「ストロベリーナイト」などで知られる人気作家・誉田哲也氏の小説「世界でいちばん長い写真」が、若手俳優・高杉真宙の主演で実写映画化されることが決まった。「にがくてあまい」の草野翔吾監督がメガホンをとり、今夏から原作小説の舞台である愛知・愛知・知多半島で撮入。公開は、2018年の初夏を予定している。
原作小説「世界でいちばん長い写真」は、実話を基にした青春群像劇。目標もなく冴えない毎日を送っている主人公・宏伸は、祖父が営むリサイクルショップで風変りなカメラを発見する。それは世界一長いパノラマ写真が撮れるカメラだった。その日以来、モノクロだった宏伸の人生は、鮮やかなものに変わっていく。高杉が宏伸に扮し、実力派女優の武田梨奈が宏伸の従姉を演じる。
主演の高杉は「台本を読んで、本当に爽やかな青春物語だと思いました。コミカルなところもあって、楽しく読みました」と述べ、「撮られることの多い仕事なので、自然と写真に興味が湧くようになり、専門的な事は全然わからないのですが、記念として撮ることは好きで、地方に行く時などはカメラを持って行きます。宏伸のような役は久しぶりなんですが、親近感を感じるところです」と役の印象を明かす。
さらに、「今回は知多半島オールロケという事で、これがきっかけで知多半島の事を調べましたが、台本に詰まってる青春がそのまま出て来たんじゃないかと思うくらい素敵な風景が溢れているところだなと思いました。特にひまわり畑が楽しみですね」と、今夏のクランクインが待ちきれない様子。「最近は、昔に比べてすごくインドアになっていたので、この夏は小学生ぶりに『世界でいちばん長い写真』で熱い夏を実感出来るんじゃないかと楽しみにしてます。宏伸とともに熱い夏を生きたいと思います」と気合十分だ。
原作小説は、故山本新一さんが開発した360度回転パノラマカメラを題材にしており、同カメラを用いて撮影した全長145メートルの写真は「世界一長い写真」としてギネス記録に認定された。誉田氏は、「本物の『世界一長い写真』を見たとき、なぜでしょう、自然と涙が溢れてきました。小説に写真そのものは載せられませんが、私は、自分が涙した意味を突き詰めていけば、この写真の素晴らしさは小説に写し取れる、きっといい小説になると確信しました」と原作小説に込めた思いを明かす。そのうえで「今度は映画です。写真そのものを映像で観せられるわけですから、感動するに決まってます。面白いに決まってます。できることならこの映画、山本さんと一緒に観たかったな」と期待を寄せている。