身長182cmの俳優をいかにして小柄に見せた?「おとなの恋の測り方」監督が解説
2017年6月13日 16:00

[映画.com ニュース] 「プチ・ニコラ」で知られるローラン・ティラール監督が、「アーティスト」で第84回アカデミー賞主演男優賞を獲得したジャン・デュジャルダンと組んだ「おとなの恋の測り方」について語った。
敏腕弁護士のディアーヌ(ビルジニー・エフィラ)は、携帯電話を拾ってもらったことが縁で建築家のアレクサンドル(デュジャルダン)と知り合う。茶目っ気たっぷりで紳士的なアレクサンドルにディアーヌはひかれていくが、アレクサンドルはディアーヌよりずっと身長が低かった。
本作では、身長182センチのデュジャルダンを小柄に見せるため、CGをはじめさまざまな方法を駆使したという。ティラール監督は「撮影はとても大変だったね。アレクサンドルの全身が映るシーンではCGを使っているんだ。でもCGだけではなくて、ジャン(・デュジャルダン)が膝をついて演技をしたり、遠近法を使ったり、時には本当に背の低い代役の男性を使って、後ろ姿を撮影したりと、あらゆる方法を使って撮影をしたよ」と明かし「スクリーンで見ると自然に見えるかもしれないけれども、実際に演技をする役者にとっては、視線をかわすことを想定して演技をしなければいけないから、とても難しかったと思う」と出演陣をねぎらった。
「今回の作品の場合は技術的にとても制約のある撮影だったけれども、監督としての役割としては技術的なことに関わるのではなくて、役者のやっていることに対して安心感を与えることが大切なんだ。『すごく感動的なシーンになっているし、その演技で正しいよ』という風にね」とこだわりを見せるティラール監督。「役者にとっては、グリーンバックの前で演技をしていると本当にうまくいっているのか不安になってしまうもの。だから、僕自身が彼らを安心させる、そんな役割が大事なんだと思う」と“監督論”を語った。
監督の気配りがあってか「撮影は技術的にはとても大変だったんだけれども、本当に快適で笑いがたくさんあって素晴らしい現場だった。ジャンはすごく人を笑わせてくれる人なんだけど、ジャンと僕は共通点があってね、それは“体は大人だけど心は子ども”ということ(笑)! とても温かみのある現場だったよ」と振り返った。
「おとなの恋の測り方」は、6月17日から全国公開。
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