樹木希林、80歳にして監督デビューしたF・コッポラの妻と対面し感激
2017年6月7日 18:28

[映画.com ニュース]巨匠フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが80歳にして初長編劇映画監督を務めた「ボンジュール、アン!」の会見が6月7日、東京・大手町のパレスホテル東京で行われ、来日中のエレノア、主演のダイアン・レインが出席。女優の樹木希林も花束ゲストとして駆けつけ、81歳となった現在も挑戦を続けるエレノアを祝福した。
世界的な“映画一家”を支えたエレノアが、自身の体験を基に脚本を執筆。子育てを終え人生に一区切りをつけた妻アン(レイン)と、家庭には無頓着な映画プロデューサーの夫マイケル(アレック・ボールドウィン)が、たった7時間のドライブのなかで人生の喜びを再発見する姿を描いた。
エレノアと対面を果たした樹木は、「この間カンヌ映画祭の監督賞をとられた、ソフィア・コッポラさんのお母さん。どんなたたずまいのお方かなと思っていましたが、いやあ、やっぱりすごいですねえ! お目にかかれて良かったです」と大はしゃぎ。レインとエレノア監督を見比べ、「お2人、似ていらっしゃいません? キャスティングの理由がよくわかりました」と納得顔だ。
さらに映画の感想については、「私の周りにも、50歳を過ぎて『夫に連れ添い続けた自分は何だったんだろう』と、悩み始める方がたくさんいるんです。特に才能ある女性に多い」といたうえで、「そういう人たちに、胸に落ちる映画なんじゃないかと思った」と熱弁。一方で自身の夫・内田裕也を引き合いに「私は50年近く別居しているので、何も苦労していません。(主人公アンに)共感するところは、ちょっとないかもしれません」とマイペースに話し、場内を沸かせていた。
また約4年ぶりの来日となったエレノア監督は、「夫や娘が日本で記者会見するのを何度も傍聴し、写真を撮ってきましたが、自分が主役で記者会見することは初めてで、大変嬉しいことです」とニッコリ。今作のテーマとして「異文化に接した時に感じること」を挙げ、「日本に対しての感動がヒントになっています。華道や日本人の自然を愛する感性に感銘を受けているんです」と明かした。
そしてエレノアは、「この作品は6年間、資金集めに奔走していました」と切り出し、穏やかな口調で「映画にお金を出す人々は、女性の物語で、女性監督の映画には引いてしまうんです。そのなかで実現したことは意味のあることですし、この映画が成功すれば、こういう映画にもお金を出していけるという先例になります」と願いを込めていた。「ボンジュール、アン」は、7月7日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
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