ジャック・タチのエスプリを受け継ぐベルギーの道化師カップルが初来日!
2017年6月2日 11:00

[映画.com ニュース]ベルギーの道化師カップル、ドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンの製作・監督・脚本・主演作「ロスト・イン・パリ」試写会イベントが6月1日、アンスティチュフランセ東京であり、来日した二人が上映前のトークイベントに参加した。
夏のパリを舞台にしたコメディ映画。雪深いカナダの小さな村の図書館司書のフィオナのもとに、パリに住むおばのマーサから助けを求める手紙が届く。マーサのために、フィオナはパリへ向かったがアパートにマーサの姿はなく、セーヌ川に落ちたフィオナは所持品を全部なくしてしまうという大ピンチに。さらに謎の男ドムにもしつこくつきまとわれる始末。フィオナ役をゴードン、ドム役をアベルがそれぞれ演じ、マーサ探しの冒険の旅を、身体表現を巧みに使ったオフビートなユーモアで描く。
映画製作についてアベルは「クラウン(道化)は観客なしには成り立たないもの。数年舞台を経験して、その後映画を作った。これまで多くの映画からインスピレーションを受けていたから自然な流れだった。チャップリンやキートンと同じ道のりだったと思う」と述懐。ゴードンも「映画の撮影では観客がいないことが不安だった。フレームの中で、どうやって自分たちの世界を作るのかを学び、現在も学び続けている」と語る。美しい画面構成は美術監督と共に作り上げたそうで、「小津安二郎のカメラや色、照明、アキ・カウリスマキの映画などを一緒に見て参考にしてもらい、お互いの共通言語をつくった」と説明した。
今年1月に89歳で死去したフランスの名優エマニュエル・リバが、マーサ役でコメディエンヌぶりを披露している。「彼女が演じたのは軽やかで楽しい役。彼女もそういう人でした。最後の出演が私たちの作品で幸せ」とゴードンが生前のリバとの思い出を振り返った。
映画作品のテーマについて問われたアベルは「身体を使って即興で演じることで結果的におかしさが生まれるもの。いつも人の心を打つアイディアを探している。良質の笑いの裏には苦しみがあるもの。人生も同じようにユーモアで乗り越えていると思う。ファーストフードのような笑いではなく、心に響く笑いを求めているのです」と自身の哲学を語った。
「ロスト・イン・パリ」は8月、ユーロスペース他で公開。
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