【キング・アーサー聖地巡礼その3】アーサー王の“キャメロット城”に行ってきた!
2017年6月2日 19:00

[映画.com ニュース] 「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が、アーサー王の“誕生秘話”をスタイリッシュに描いた「キング・アーサー」。同作のロケ地やアーサー王伝説ゆかりの地を巡る旅で、その昔アーサー王が君臨したと言われる古城に行ってきました! レポート第3回のテーマはずばり、「キャメロット城」です!
映画は、王の息子として生まれながら、スラム街で育った主人公アーサー(チャーリー・ハナム)が、聖剣エクスカリバーを手に入れたことで、自分の宿命と向き合い、王座奪還を目指す下剋上エンタテインメント。劇中に登場するキャメロット城は、アーサーの父ユーサー王亡き後、その弟のヴォーティガン(ジュード・ロウ)が根城としています。

北イングランドはカンブリア州の首都カーライル。スコットランドに程近い小さな町に900年以上そびえるカーライル城は、かつてキャメロット城だったと言われています。なぜなら、アーサー王の最後の戦いの戦場となったカムランが近くにあったと信じられているから。ローマ人たちが建てた砦(とりで)を基礎にした城は、豪華絢爛(けんらん)というより質実剛健で、戦いの本陣にはもってこいな雰囲気。いまにも、アーサー王が円卓の騎士たちを引き連れて、駆け出してきそう! 厳(おごそ)かでシンプルな印象が、偉大なる王にぴったりでした。

がっしりした造りのカーライル城よりも壮麗で「こっちのほうがキャメロットっぽい!」と思ったのが、ユネスコ世界文化遺産に登録されている北ウェールズのカナーフォン城。アーサー王の伝説をこよなく愛したエドワード1世が13世紀に建設したお城です。石造りの塔の雰囲気が、劇中に登場する城にどことなく似ています。侵略者を幾度もはね返したアーサー王にあこがれを抱いていたというエドワード1世、ひょっとしたら「これが余のキャメロットだ」なんて鼻高々だったのかもしれません。

映画のオープニングで描かれるのは、体高50メートルをはるかに超える巨大な象がキャメロット城へ猛進する大迫力のバトルシーン。そして、真の王位継承者だと知ったアーサーと非道な暴君ヴォーティガンが初めて対面する場面も、最終対決の火ぶたが切られる場面も、キャメロットが舞台なんです。
ガイ・リッチー監督は、「音楽、ファンタジー、視覚効果、ユーモア……そういった要素を盛り込み、バラバラな印象を与えないようにうまくまとめて、この世界をつくった」と語っていますが、美術にも相当こだわったはず。巨大な城のセットをワーナー・ブラザースのスタジオに建設したんだそうです。ロンドンのわい雑な裏町から、威風堂々とした王城へ。キャメロットは、アーサーの痛快なサクセスストーリーのシンボルと言えますね。
ロケ地とアーサー王伝説ゆかりの地を巡る旅のレポート、次回は聖剣エクスカリバーについてお届けします!
「キング・アーサー」は、6月17日から全国公開。
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