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「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」長編部門国際審査委員長に黒沢清監督

2017年6月1日 20:00

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次世代を担うクリエイターを発掘・支援する映画祭
次世代を担うクリエイターを発掘・支援する映画祭

[映画.com ニュース] 若手映像クリエイターの登竜門として次世代を担う才能の発掘と支援に取り組んでいる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」の開催概要とラインナップが6月1日、東京・平河町の都道府県会館で行われた記者会見で発表された。

デジタルで撮影・制作された作品にフォーカスした国際コンペティション映画祭。土川勉氏がディレクターを務めている。2004年の発足から今年で14回目を迎え、85の国と地域から810本の応募の中、長編部門12作品、短編部門12作品、アニメーション部門10作品が選出された。

長編部門には、14回目にして初のノミネートとなったアルメニア(「殺し屋狂騒曲」)、スロバキア(「リトル・ハーバー」)、ネパール(「ホワイト・サン」)の作品が選ばれ、日本からは加藤悦生監督「三尺魂」、澤田サンダー監督「ひかりのたび」、松本優作監督「Noise」が選出された。

600本を超えるエントリーがあった長編部門の国際審査委員長を務める映画監督の黒沢清氏は、「昔、審査員同士で大ゲンカしたことがあって、それ以来映画祭の審査員は断ってきた。でも、若い監督がどんな作品を撮っているのかはいつも気になっていたので、今回12本を一気に見られるチャンスということで引き受けることにした。果たして無事に審査を終えられるのか期待と不安で、身の引き締まる思いです」と挨拶した。

150本を超えるエントリーがあった短編部門で審査委員長の映画プロデューサー桝井省志氏は、「私の場合は自分の好みを殺して審査をしてきたが、人材育成ではこの映画祭はハッタリのない実のある映画祭である」と冗談も交えて映画祭を評した。女優の佐伯日菜子らが審査員を務める。

アニメ部門は40本のエントリーから10本を厳選。東京造形大学教授の小出正志審査委員長は、「アニメ部門は今年4回目で始まったばかり。きちんと審査して、妥当な賞が得られる部門としてアニメ作家から信頼を得ていきたい」と抱負を語った。

また今年の特色は、過去にノミネート・受賞をし、現在映画界で活躍する6人の若手監督にスポットを当てた特集「飛翔する監督たち」、国内外のVR作品を一挙に上映する特別企画「Dシネマ 新たなる潮流」などをプログラム。オープニング上映作品は、映画祭がプロデュースした堀江貴大監督「ANIMAを撃て!」をお披露目する。7月15日から23日まで、埼玉・川口市のSKIPシティ他で開催される。

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