実力派子役が魅せる、初恋の胸の痛み ベトナムで大ヒットした青春映画の予告編完成
2017年5月19日 10:00

[映画.com ニュース] ベトナム映画界の新鋭ビクター・ブー監督が、1980年代のベトナムを舞台に少年少女の青春を詩情豊かに描いた「草原に黄色い花を見つける」の予告編とポスタービジュアルが完成した。
ベトナムの人気作家グエン・ニャット・アインのベストセラー小説を映画化した同作は、80年代半ばのベトナム中部の農村を舞台に、少年少女の初恋と成長を描いた青春映画。ベトナム版「小さな恋のメロディ」とも称される一作で、2015年に同国で大ヒットを記録。アカデミー外国語映画賞に向けたベトナム代表作品に選出された。
予告編は、日本の原風景を思わせる田園が広がるなか、主人公ティエウが幼なじみの少女ムーンに初めて恋をする瞬間のときめきが描かれ、誰もが一度は経験した初恋の胸の痛みを思い出させる、切なさに溢れた映像になっている。また、子ども時代特有の無邪気と輝きに満ちた前半から一転、後半では主人公たちにのしかかる不幸や悲しい別れといった現実を予感させる映像が続いていく。
主人公ティエウと弟トゥオン、そして幼なじみのムーンという3人の子どもたちが物語をけん引しているが、映像のなかでも笑顔が印象的な少女ムーン役を演じたタイン・ミーは、撮影当時9歳。ベトナムにおける芦田愛菜的存在ともいえ、主演作も多数製作されており人気子役として現地では広く知られている。また、日本で近年人気の塩顔男子なルックスが目を引く、主人公ティエウを演じたティン・ビンも当時14歳にして芸歴が既に7年、ティエウの弟トゥオンを演じたチョン・カンも、「モンスター・ホテル2」「PAN ネバーランド、夢のはじまり」といったハリウッド映画の吹き替え声優に起用される実力派として知られ、3人の子役が監督の演出に応えた見事な演技力を見せつけている。
「草原に黄色い花を見つける」は8月19日から、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。
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