岡山天音、武田玲奈が再結集した飯塚俊光監督「ポエトリーエンジェル」への思い語る
2017年5月18日 07:00
[映画.com ニュース] 映画やテレビドラマなどへの出演が相次ぐ注目の若手俳優、岡山天音と武田玲奈がダブル主演を務めた、飯塚俊光監督の長編映画「ポエトリーエンジェル」が、5月20日から公開される。短編映画「チキンズダイナマイト」で組んだ飯塚監督、岡山、武田が、再結集して作りあげた新作への思いをそれぞれ語った。
同作は、妄想好きな梅農家の青年・玉置勤(岡山)と、ある悩みを抱える女子高生・丸山杏(武田)が、“詩のボクシング”やその仲間たちとの出会いによって成長していく姿を描いている。「独裁者、古賀。」で高い評価を得た飯塚監督がオリジナル脚本でメガホンをとり、第10回田辺・弁慶映画祭記念映画として製作された。
鶴見辰吾、美保純、下條アトムのベテラン俳優陣、個性派の角田晃広(東京03)、山田真歩、芹澤興人が脇を支え、小川あん、仲谷香春、アンジェラ、富田望生、染野有来ら若手女優たちが共演。岡山と親交の深い山崎賢人が友情出演をしているほか、人気バンドのMrs. GREEN APPLEが映画の主題歌(「soFt-dRink」)として初めて楽曲提供した。
“詩のボクシング”は、2人の朗読ボクサーがオリジナルの詩を声に出して表現し、勝敗を決める声と言葉の格闘技。飯塚監督は「高校生の頃にテレビで初めて見て記憶に残っていました。コミュニケーションを鍛えるスポーツなので、前の2作でいじめられっ子を描いてきた自分が映画にしたら面白くなるのではないかと思った」とテーマに選んだ理由を語る。また、岡山と武田を再びキャスティングしたことについては「2人の芝居に取り組む真摯な姿勢が好きで、岡山さんには自分を投影している部分もあり、武田さんは芯の強い印象があったので今回の役にぴったりだと思った」と明かす。
岡山は「『チキンズダイナマイト』は初主演だったので、再びオファーをもらって嬉しかったし、どうにか力になりたいと思いました。監督とは役に対して濃密に話し合えたので信頼できました。等身大で同世代なら誰にでも通じる思いを持つような役だったので、近い距離で役に入り込んでいけたし、監督の作る人物像が僕の中にも近いものがありました。詩を朗読するシーンも監督と一緒に作っていくことができたのですが、2回目の試合は台本上、勝敗を決めず真剣勝負でやったのでとても緊張しました」と振り返る。
武田は「またじっくりとご一緒したいと思っていました。今回役作りのために初めて“ボクシング”のトレーニングにも挑戦し、悩みを抱える杏の葛藤をボクシングのパンチに込められたらと思って取り組みました。事前に監督とコミュニケーションをとりながら役を作っていくことができたので、作品を一緒に作り上げることができたという思いがあります」と手応えを得た様子。役作りもあって現場ではあまり話せなかったという武田と岡山だが、「皆さんがたぶん知らない武田さんの新たな面が見られると思う」という岡山に対し、武田も「役に対して真っ直ぐな方で、そういう姿勢を見て私も頑張らなければと思いました」と刺激しあっていたようだ。
そんな3人の思いが一つになり映画は完成。岡山は「人とのつながりを強く感じられた現場だったので、何かが届く力がある、いろんな世代の人たちに見て欲しいと思える作品」、武田は「コミュニケーションを上手くとれなかったり、何かしらの悩みを持った人に観て欲しい」とし、飯塚監督は「2人が演じた多感な時期の若い世代はもちろん、人生を重ねられた方々にも楽しんでもらえる作品になったと思う」とアピールした。
飯塚監督が熱望したMrs. GREEN APPLEのボーカル大森元貴は主題歌「soFt-dRink」について「自分らの大事にしたいものが詰まった楽曲なので、それがこの作品の最後に流れるというのは、いろんな意味で報われた瞬間でした。それをみんなと共有したい」とコメントし、こちらも運命的な出会いとなったようだ。なお、先日韓国で開催された第18回全州国際映画祭に出品されて好評を博し、公開に向けて弾みをつけている。
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