デビッド・リンチ、映画監督引退を表明
2017年5月9日 12:00

[映画.com ニュース]「マルホランド・ドライブ」「ブルーベルベット」などで知られる奇才デビッド・リンチ監督が、映画界からの引退を表明した。
カルト的な人気を誇る「ツイン・ピークス」シリーズの新シーズン放送を控えるなか、リンチ監督はオーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙の取材で映画監督引退を宣言。「多くの映画がたとえ素晴らしい作品であっても興行でうまくいっていないし、興行でうまくいっているような映画は自分がやりたいと思うようなものではない」と映画興行が様変わりしたことを理由に挙げた。リンチ監督は2006年の「インランド・エンパイア」以来、長編映画のメガホンをとっていないが、「これが最後の映画になりますか?」との問いには、「その通りだ」と返答している。
事実、現在の全米ボックスオフィスはフランチャイズ映画とアニメ映画が大半を占めており、こういった状況下でリンチ監督作が広く受け入れられる可能性は低い。ただし、こうした現状に嫌気が指した映画作家が、相次いでテレビドラマに活躍の場を移している。25年ぶりの「ツイン・ピークス」を皮切りに、リンチ監督が刺激的なテレビドラマを次々と手がけることに期待が集まる。
「ツイン・ピークス」新シーズンは、米有料チャンネルSHOWTIMEで5月21日から全米放送を開始。日本では、7月からWOWOWで独占放送。
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