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「レザボア・ドッグス」25周年でタランティーノ&キャストが裏話披露

2017年5月2日 17:00

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「レザボア・ドッグス」の一場面
「レザボア・ドッグス」の一場面
Photo by Kevin Mazur/Getty Images for 1 Hotel

[映画.com ニュース] バイオレンス・アクションの金字塔「レザボア・ドッグス」の誕生25周年を祝うべく、クエンティン・タランティーノ監督と、ハーベイ・カイテル(Mr. ホワイト役)、マイケル・マドセン(Mr. ブロンド役)、スティーブ・ブシェーミ(Mr. ピンク役)、ティム・ロス(Mr. オレンジ役)らキャストが再結集。米ニューヨークのトライベッカ映画祭で4月28日(現地時間)に行われた特別上映後のトークショーにそろって出席した5人は、思い出話を交えながら同作にまつわる裏話の数々を披露した。

米Deadlineによれば、冒頭キャスティングについて尋ねられたタランティーノから、「実はトム・ウェイツもオーディションしたんだ」と驚きの事実が発覚。「あのセリフをトム・ウェイツが口にするのを聞きたいがために、マドンナのくだりを読んでもらったんだけど、天下のトム・ウェイツに、『詩的で良く出来た脚本だ』って褒められた時は、最高に誇らしかったね」と述懐したという。

映画史上最もアイコニックなシーンの1つとなった、Mr. ブロンドの“拷問ダンス”の話題になると、会場の盛り上がりは最高潮に。スティーラーズ・ホイールのヒット曲「スタック・イン・ザ・ミドル」の軽快なリズムに合わせて踊りながら、警官の耳を切り落とす有名なシーンだが、同役を演じたマドセンいわく、撮影当日その場で考えついたアドリブによる演技だったという。

マドセンはまず「おれが完全にビビっちまっていたせいで、リハーサルもやらせてくれなかったよな」と監督にツッコミを入れた後、「脚本にはただ『狂ったように踊り回るMr. ブロンド』としか書いていなかったし、ミック・ジャガーみたいに踊り狂えばいいのか?とか、あれこれ想像してみたものの、どうすりゃいいのかまったく分からなかった」と告白。解決策が見つからないままぶっつけ本番で撮影に臨んだが、「曲が鳴り出した瞬間、ジェームズ・キャグニーが頭に浮かんだんだ。どの映画だったかは忘れたけど、彼がクレイジーなダンスをする場面をふと思い出してね。その結果が、あのシーンってわけさ」と、往年の映画スターにインスピレーションを得たことを明かした。

世界各地の映画祭で上映される度、耐えかねて退場する観客が続出したことでも知られる同シーンだが、毎回ひそかに途中退場する観客の数をカウントして楽しんでいたというタランティーノによれば、過去最高記録は33人とのこと。中でもとりわけ印象深かったのが、スペインのシッチェス国際映画祭での出来事だという。「ホラー映画中心の映画祭だから、あのシーンに耐えられずに退場する人などいないと思っていたんだけど、5人いた。しかもそのうちの1人が、なんとウェス・クレイブンだったんだ! 『鮮血の美学』みたいな映画をつくっておいて、これがキツイってどういうことだ!?って思ったのを今でもよく覚えているよ」とタランティーノ節を炸裂させ、会場は爆笑の渦に包まれた。

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