ニューヨーク市、1.5兆円で映画・TVスタジオを建設
2017年3月13日 09:00

[映画.com ニュース] 米ニューヨーク市が、急増する市内で撮影される映画・テレビシリーズのスペース不足を解消すべく、1.5兆円を投じて進めているブルックリン開発プロジェクトの一環として、約9300平方メートルの広大なスタジオ施設の建設に乗り出すことが明らかになった。
「メイド・イン・NY」と名付けられたこの大規模な都市再開発プロジェクトは、ブルックリンの川沿いサンセット・パーク地区にあるブッシュ・ターミナルに、映画・テレビ用の撮影所を新設すると共に、既存のビル2棟を改修して衣料品メーカーをはじめとする映像制作関連産業に創作活動の場を提供するというもの。これらの施設すべてを市が所有し、テナントにも手頃な賃貸料を考えているという。

昨年、ニューヨークで撮影が行われた長編映画は前年比40%増となる336本、同じくテレビシリーズも13%増となる52本におよんだ。ビル・デブラシオ市長いわく、「撮影用のスペースが底をついてしまっている状態」だが、この危機的状況を打破するため新たに建設されるこの施設には、従来の撮影所だけでなく、ビデオ・写真撮影ならびにVRや拡張現実システムを使ったニューメディア・コンテンツ向けのスタジオも設けられるという。
2020年オープン予定の同施設の誕生により、ロケ地としてのニューヨーク人気はさらにヒートアップしそうだ。
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