貧困、暴力、ドラッグ…ルーマニアのスラムで生きる3姉弟を映す「トトとふたりの姉」予告
2017年3月5日 07:00
[映画.com ニュース] ルーマニアの首都ブカレストのスラム街で暮らす3人の姉弟を追ったドキュメンタリー「トトとふたりの姉」の予告編が公開された。母親が刑務所におり、麻薬中毒者が出入りする劣悪な環境下で生きる3人の日常、ダンスに希望を見出した弟の姿などが切り取られている。
ルーマニア生まれのドイツ人監督アレクサンダー・ナナウが、17歳の長女アナ、14歳の次女アンドレアと暮らす10歳のトトの日常を軸に、ドラッグに溺れる男たち、ブカレスト麻薬捜査部隊のガサ入れの瞬間、裁判所や刑務所の内部に潜入。世界各国の映画祭で注目を集めた。
保護者のいない3人が暮らすアパートは不良たちのたまり場。トトが眠っているとなりで、男たちが腕や首筋に注射針を刺すのが日常の光景だ。アナもドラッグに手を染めて警察に捕まってしまう。なんとか生活を立て直そうとするアンドレア、ヒップホップダンスと出会うトト、幼い姉弟たちは未来を切り拓こうとする。
「トトとふたりの姉」は4月29日、ポレポレ東中野ほか全国順次公開。