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“幻の作品賞”「ラ・ラ・ランド」の監督は、32歳でハーバード卒の秀才だった!

2017年2月27日 18:00

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史上最年少32歳で監督賞受賞のデイミアン・チャゼル監督
史上最年少32歳で監督賞受賞のデイミアン・チャゼル監督
Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース] 第89回アカデミー賞で史上最多タイとなる14ノミネートを果たし、最多6部門を受賞しながら“幻の作品賞”に終わった「ラ・ラ・ランド」。往年の名作ミュージカルのエッセンスをふんだんに取り込みながら、現代的でリアルなラブストーリーを生み出したのはデイミアン・チャゼル監督、名門ハーバード大卒の秀才だ。

チャゼル監督は1985年1月19日生まれの32歳。今回のアカデミー賞では、第4回アカデミー賞で監督賞を受賞したノーマン・タウログ監督(「スキピイ」)の32歳260日での監督賞最年少受賞記録を、32歳39日へと塗り替えた。前作「セッション」で世界を揺るがしたが、あの狂気の音楽ドラマは「ラ・ラ・ランド」を実現させるために撮ったのだという。

そもそも、チャゼル監督が「ラ・ラ・ランド」のアイデアを思いついたのは、ハーバード在学中のこと。高校時代はジャズドラムに青春を捧げ、映画監督を志してハーバードの視覚環境学科に進学したチャゼル監督は、音楽学科のピアニストだったジャスティン・ハーウィッツと意気投合し、「ラ・ラ・ランド」の原型となるミュージカル映画「Guy and Madeline on a Park Bench」を卒業制作として撮り上げた。同作はゴッサム賞にノミネートされるなど、早くから才能開花の兆しを見せていた。

大学卒業後、ロサンゼルスにやってきたチャゼルとハーウィッツは、「ラ・ラ・ランド」の実現に向けて動き出した。プロデューサーと出会い、脚本がスタジオに売れたが、ジャズからロックへの変更など理不尽な要求を突きつけられた。チャゼル監督は失望の最中、鬼コーチにしごかれた高校時代のトラウマをもとに「セッション」を生み出したのだ。

チャゼル監督は英Screen Dailyに、「『ラ・ラ・ランド』をつくるために『セッション』を撮ったんだ。可能性の扉がほんのちょっとだけ開いた瞬間、『ラ・ラ・ランド』の脚本を推し進めたんだ」と語っている。10年越しで完成させた、夢を追う男女のロマンスの快進撃はご存知の通り。ベネチア国際映画祭での初披露から、ゴールデングローブ賞史上初7部門受賞、そしてアカデミー賞では最多6部門制覇。至福の2時間は映画関係者だけでなく、世界中のファンも魅了し、世界興収は3億4000万ドルを突破している。

ちなみに、チャゼル監督がスピーチで感謝を捧げたのは、「ラ・ラ・ランド」の出演者。主人公ミア(エマ・ストーン)が働くカフェで、グルテンフリーにこだわる客を演じた新人女優オリビア・ハミルトンが、その人だ。一方で製作総指揮のひとり、ジャスミン・マクグラードは、チャゼル監督の元妻。ハーバード時代には世界クラスのフェンシング選手として活躍し、チャゼル監督の「Guy and Madeline on a Park Bench」でプロデュースを務めた。マクグラード自身も、2011年に映画監督デビューを果たしている。映画の裏には、監督本人の2つの恋物語が隠されているのかもしれない。

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