「トレインスポッティング」21年ぶりの続編がベルリンでお披露目!
2017年2月12日 14:00

[映画.com ニュース]1996年、イギリスで公開されるや社会現象になった「トレインスポッティング」の、21年ぶりとなる続編「T2 トレインスポッティング」がベルリン映画祭で披露され、熱狂的に迎えられた。
本作はイギリスですでに1月27日に先行公開され、7億を超える週末興行成績を記録した人気作。何年も前から続編制作を考えていたダニー・ボイル監督は、オリジナル・キャストにこだわり、いまや売れっ子となった4人のメイン・キャスト(ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル)のスケジュールを調整するなかで完成にこぎつけた。
前作で大金を持ち逃げしたレントンが20年ぶりに故郷エディンバラに戻り、かつての仲間に会うところから物語が始まる。20年の歳月が生み出すビタースウィートな感覚と、相変わらず不器用でアウトサイダー的な生き方しかできない彼らの生き様が、「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞撮影賞を受賞したアンソニー・ドッド・マントルのカメラによって映し出される。「オリジナルのファンを絶対にがっかりさせたくなかった」という監督の言葉通り、相変わらず大胆で挑発的、かつノスタルジックには終わらない、20年後ならではの深さを持った作品となった。
評価は分かれたものの大きな話題を呼んだのが、コンペ作品の「The Dinner」だ。「ロスト・イン・マンハッタン 人生をもう一度」のオーレン・ムーバーマンが再度リチャード・ギアと組み、ヘルマン・コッホのベストセラー「冷たい晩餐」を映画化。政治家の兄と教師の弟、それぞれの妻たちの2組のカップルが贅沢な晩餐を取り囲むなかで、彼らの子供たちの秘密が暴露され、究極の選択を迫られる。舞台をアメリカに移し、若者たちによる暴力や貧困問題を反映した内容ゆえに、記者会見ではトランプ大統領の名前も出てヒートアップ。「もし晩餐を催すとしたら誰を招待したいか」という記者の質問にリチャード・ギアはすかさず、「僕はトランプ大統領に招待されても行かないよ」と答えると、会場には賛同の笑いが起こった。ギアはさらに「トランプの大統領就任以来、ヘイトクライムが増加している。この映画のテーマでもある、恐怖を煽ることがおぞましい事件の要因になるということが、まさに現実に起こっている。(中略)でも我々は誰もがこの地球上に一緒に暮らしているのだから、お互いを祝福し、愛し合うべきなんだ」と語って、会場は大きな拍手に包まれた。(佐藤久理子)
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント