杉野希妃監督、青木崇高の起用理由は「日本の男優さんにない“山”的エネルギー」

2017年2月12日 19:04


さぬき映画祭に参加した杉野希妃監督と青木崇高
さぬき映画祭に参加した杉野希妃監督と青木崇高

[映画.com ニュース]杉野希妃の監督第3作「雪女」(3月4日公開)が2月12日、香川県で開催中の「さぬき映画祭2017」で上映され、主演も兼ねた杉野と出演の青木崇高が、高松・e-とぴあ・かがわでの舞台挨拶に登壇した。

今作は、小泉八雲の「怪談」に記された一編に、新たな解釈を盛り込み映画化。第29回東京国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、雪と光の映像美、クラシカルな美学・伝統を現代で生かそうとする試みが高い評価を得たことが記憶に新しい。

青木の起用理由を聞かれた杉野監督は、「ヒゲですか?」と青木に先制攻撃を食らったが、「そこが実は関係あるんです」と逆襲。そして「青木さんは、日本の男優さんにはない雰囲気をお持ちで、“土”的エネルギーと申しましょうか、“山”的エネルギーなんですね。刺されても倒れそうにないじゃないですか」と説明し、場内を盛り上げた。

撮影では、杉野監督が“雪女”ぶりを発揮したという。「ロケハンへ行ったら雪が降るんです。昨日だって、こっちでもパラついたでしょう?」と話す青木に対し、杉野監督は「奇跡的に降ってほしい時に降ってくれるんですよね」と、してやったりの面持ち。クランクアップは「温泉でのラブシーン」を撮り終えて迎えたそうで、2人とも「裸で抱き合ってオールアップでしたねえ」と笑顔で振り返っていた。

今後については、杉野監督が「売れ線のミュージカル映画を作ってみたい。パーっと明るいのがいいですね」と構想を語れば、青木は「次は『雪男』でイエティ役とかどうですか」と切り返し、客席の笑いを誘っていた。

さぬき映画祭2017は、2月12日で閉幕。

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