名探偵シャーロック・ホームズ、今度はフィンランドでTVシリーズ化
2017年2月7日 13:00
[映画.com ニュース] 英作家アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズが、フィンランドでテレビシリーズ化されることが決定した。
フィンランドの映画監督ユハ・ブオリヨキが、全10話で構成される「シャーロック・ノース(Sherlock North)」の制作を第40回ヨーテボリ映画祭で発表。宿敵モリアーティ教授とともにライヘンバッハの滝に転落したと思われていたホームズが、ノルウェー人探検家シガーソンとしてラップランド地方に滞在していた時期を描くもので、元医師の女性ヨハンナ・ワトソンの助けを借り、地元の小さな犯罪事件を解決していくうちに、大事件へと巻き込まれていくという内容のようだ。
シガーソンの名前は、1903年に発表された短編「空き家の冒険」(「シャーロック・ホームズの帰還」所収)に登場するが、本作のストーリーは完全な創作になるという。米バラエティによれば、制作・監督・脚本を務めるブオリヨキは、コナン・ドイルの著作権管理団体「コナン・ドイル財団」の公認を得ており、「北欧のアイデンティティを持った北欧のテレビシリーズだが、国際的にアピールできる」と語ったという。
これまでに幾度も映像化され、近年ではベネディクト・カンバーバッチやロバート・ダウニー・Jr.らが名探偵を演じてきたが、今回の北欧版ホームズのキャストは未定。2018年冬に撮影し、19年末にフィンランドの公共放送局YLEで放送予定。フィンランドとアメリカに拠点を置く製作・配給会社スナッパー・フィルムズが制作する。