「くまもと復興映画祭」4月7日開催決定!行定勲監督「映画の力で、何ができるか」
2017年2月2日 14:30

[映画.com ニュース] 熊本県の復興支援を目的とした「くまもと復興映画祭 Powered by 菊池映画祭」の会見が2月2日、都内で行われ、同映画祭が4月7~9日に開催されることが発表された。ディレクターを務める映画監督・行定勲は、「映画の力で、何ができるか。これまで我々は熊本・菊池市で『菊池映画祭』をやってきましたが、今までのノウハウで熊本をどれだけ勇気づけられるか、やっていきたい」と力強く語った。
大西一史熊本市長が実行委員会会長、菊池映画祭実行委員長の芹川大毅氏が副会長を担い運営される同映画祭。熊本市、菊池市、そして最大震度が観測された益城町がタッグを組み、映画を通じて熊本の人々を勇気づけ、全国・世界に向けて観光プロモーションを行う。
行定監督は2016年4月の震災発生以後、故郷・熊本のために尽力し続けており、震災前の熊本の風景を活写した中編映画「うつくしいひと」をチャリティーに役立ててきた。「大西市長とは菊池映画祭でお会いしていました。震災直後、大西市長と話したことを忘れません。『映画で県民を盛り上げてほしい』と。そのときは熊本がどういう復興の道をたどるのかわかっていませんでしたが、何ができるだろうかと考えた時、真っ先に思ったのは、復興映画祭でした」と振り返り、「映画の力で盛り上げる。これをきっかけに『熊本に行きたかったけど、迷惑になる』と思っていた人も、全国の方々が来てくれると嬉しい。遊びに来てくれるだけでもいい、それが復興に力を与えます」と呼びかけた。
さらに16年10月には、同作の続編「うつくしいひと サバ?」を益城町で撮影。高良健吾演じる探偵が、地震で傷ついた熊本の人々の心に触れていくという筋書きだ。行定監督は「明日、編集が終わり完成します。震災を経験した熊本の人たちはこみ上げるものがあると思いますし、スタッフも編集室で涙を流している、そういう映画になりました。まずこの映画を県民、全国の人たちに見てもらいたい。それが目的の1つでもあります」と明かし、「テーマは『それでも、熊本で生きていく』。『サバ?』は、フランス語の『サバ(元気ですか)』、魚の『鯖』、2つの意味があります」と説明した。
4月7日は約3万人が収容できる熊本城二の丸広場でオープニングセレモニーが行われ、「うつくしいひと サバ?」がプレミア上映。レッドカーペットには多彩なゲストが登場し、「忘れらんねえよ」の柴田隆浩によるライブも予定されている。8、9日には「妻夫木聡特集」「高良健吾特別企画」が催され、当人が参加するティーチインや映画談義など、ここでしか聞けない秘蔵トークが展開されるという。
「くまもと復興映画祭 Powered by 菊池映画祭」は、熊本城二の丸広場、菊池市文化会館、菊池松囃子能場、熊本県立劇場で開催。チケットは3月上旬に発売される。なお「うつくしいひと」「うつくしいひと サバ?」が、4月15日にNHK BSプレミアムで放送される。
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