蒼井優&阿部サダヲ“共感度ゼロ”の最低男女に!白石和彌監督最新作でタッグ
2017年1月31日 05:00

[映画.com ニュース] 沼田まほかる氏の人気ミステリー小説「彼女がその名を知らない鳥たち」が映画化されることになり、蒼井優と阿部サダヲがダブル主演を果たしていることが明らかになった。メガホンをとる白石和彌監督と初タッグを組む2人が、“共感度ゼロ”の最低最悪な男女という役どころに挑戦している。
真梨幸子氏、湊かなえ氏と並び、後味の悪いミステリー“イヤミス”作品を数多く生み出してきた沼田氏による同作は、「究極の愛とは何か」という問いを突きつける物語。8年前に別れた男・黒崎を忘れられないクレーマー気質で自分勝手な女性・十和子(蒼井)は、15歳年上の男・陣治(阿部)と同棲中。地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも自堕落な生活を続けていたが、黒崎が失踪したという一報がもたらされたことで、十和子の日常が一変していく。
蒼井は、陣治の稼ぎに依存しながらも黒崎の面影を感じさせる男性との情事に溺れてしまう十和子を「自分に対する諦めができない人。かといって何か行動を起こすわけでもない、甘ったれた女性。共感は全くできない役」と説明。それでも、「ご覧になる方に自ら嫌われる勇気をどこまで持てるのか、試したいと思いました」と告白する。一方、阿部は下品で貧相な陣治を演じるため「汚い男を追及しました。食べ方が汚いとか、たんが絡んだ咳をするとか、とにかく汚い男に見せるために、監督と色々相談しました」と徹底した役づくりを行った。
「雷に打たれたように十和子と陣治の物語に心を奪われました」と原作の感想を語る白石監督。以前から仕事をしたいと思っていた蒼井については「作中では今までに見たことのない様々な表情を見せてくれました。とんでもなく凄まじい女優です」と称賛する。さらに、「阿部さんの中の汚れた部分を全て出し切ってくれました」と阿部の演技を激賞。「登場人物のほとんどがクズばかりですが、見る人をとんでもないところへ連れていってくれる映画」になると、仕上げ作業の段階で確信を得ているようだ。
沼田氏は「小説執筆時の苦しい心境がよみがえる気がして、脚本を読むまでに時間がかかりましたが、読み始めたら、たちまち引き込まれてしまいました」と脚色をべた褒めだ。「たいへんな力作で、ラストあたりで思わず落涙。原作をよくここまで読み込んでいただいたものと感謝でいっぱいです」と喜びのコメントを寄せている。
「彼女がその名を知らない鳥たち」は、今秋に全国で公開。
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