高畑充希、忌野清志郎さんの名曲カバーにプレッシャーも「歌わせときゃいいじゃなくて良かった」
2017年1月29日 22:10
[映画.com ニュース] 女優の高畑充希が1月29日、J-WAVE「AVALON」の都内で行われた公開収録に出演。声優を務めたアニメ映画「ひるね姫 知らないワタシの物語」の主人公・森川ココネ名義で歌っている主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」を初披露した。
オリジナルは「モンキーズ」が1967年に発表した楽曲で、故忌野清志郎さんが率いた「タイマーズ」がカバーしたバージョンを、映画の主題歌として再アレンジ。高畑は、「自分が出ていて主題歌というのは苦手意識があって変な感じだった。どうしたらいいか分からなかったけれど、役として歌ったらココネの心情と歌詞がリンクして、それならいけるかもってなった。じゃなきゃ、こんな名曲カバーできない」と照れ笑いだ。
それでも、「ココネ目線でいくと、お母さんに向けたラブレター」とイメージしたそうで、澄んだ高音が響くのびやかな歌声を披露し、観客を魅了。ココネの幼なじみ・モリオの声を担当した番組MCの満島真之介も、「この小さな体のどこに、そんなパワーがあるんだ」と驚きを隠さず、「その理由を100字以内で述べよ」と聞いたが、高畑は「けっこう長いね」とさらりとかわした。
同曲を聴きながら脚本を書いたという神山健治監督からは、「味わい深い名曲で、映画と共鳴するものがあるはずと思い、演出の一部として高畑さんにぜひ歌ってもらいたかった」とメッセージ。監督の真意を知った高畑は、「監督の愛があふれ出ていますね。めっちゃプレッシャーだったけれど、あいつに歌わせときゃいいじゃなくて良かった」と安どの表情を浮かべた。
長編アニメ映画の声優も初挑戦で、岡山弁にも挑戦し「パニックでしたよ。分からなくなったらひと言ずつ聞いてやっていました。岡山の方が見てくださって、甘めでもOKになるといいな」とちょっぴり不安げ。アフレコを共にした満島は、「ココネとモリオの距離感でいられたから良かったよね。2人でやらないと出ない空気感もあると思う」とフォロー。神山監督の「高畑さんは持ち前の芝居感と耳の良さで、満島くんはすべてを考察しないと気が済まない前向きさで、とても生き生きとしたキャラクターになった」というお墨付きに、2人からは自然と笑みがこぼれていた。
「ひるね姫 知らないワタシの物語」は、神山監督の原作・脚本によるオリジナルストーリー。東京五輪が目前に迫った2020年夏、どこでも寝られることが特技の平凡な女子高生が、同じ夢を続けて見るようになったことから、現実と夢の間を行き来しながら自分探しの旅をすることになる。3月18日から全国で公開される。