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佐藤仁美ら「惑う」キャスト陣、静岡・三島市での撮影と交流の思い出語る

2017年1月22日 08:00

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静岡県三島市の市民参加型プロジェクトの一環として製作された
静岡県三島市の市民参加型プロジェクトの一環として製作された

[映画.com ニュース]佐藤仁美が主演し、中西美帆が共演した映画「惑う After the Rain」が1月21日、有楽町スバル座で公開され、2人をはじめ小市慢太郎宮崎美子小林且弥藤田弓子林弘樹監督が舞台挨拶に出席した。

北野武黒沢清のもとで助監督として活躍した、林監督の長編第5作。結婚式を間近に控えたいずみ(佐藤)、シングルマザーとなった妹のかえで(中西)を通じて、日本の家族制度の光と闇を描く。

今作は、静岡県三島市の市民参加型プロジェクトの一環として製作。地元の人々と交流する機会が多かったそうで、小林は「三島の方たちと飲みに行くことも多かったですが、僕よりも、仁美さんのほうが多かったでしょうね。僕が三島に行くたびに、仁美さんがいる店に連行されていました」と暴露。続けて「僕と仁美さんがよく行っていたバーが、その後2号店を出していました。僕たちが行くから、儲かったんでしょうか。この映画は町おこしが目的です。その意味で、ひとつ結果を出しています」と明かすと、佐藤は大笑いしていた。

また、佐藤は2004年公開の「稲妻ルーシー」以来、約13年ぶりの映画主演。家族を支えるしっかり者の長女・いずみ役だが、「私とは真逆の役。やりやすかったと言えば、やりやすかったし、自分にないものを演じればいいので、楽しかったです」とひょうひょうと話す。一方、奔放な妹・かえでに扮した中西は「実生活では長女。妹と弟が身勝手だと感じることもたくさんあります」としたうえで、「この映画を通じて、それは姉としてのフィルターを通した見方だと思い、反省しました。今後は寛大な気持ちで接しようと思います」と語り客席を沸かせた。

さらにこの日は、製作の中心となった「NPO法人みしまびと」の面々が、登壇陣に花束を贈呈。中西は瞳に感激の涙を浮かべ、佐藤は「林監督とは3度目の仕事。そのたびに、『今は家族のことを考える時期だ』と思うんです。そして何度かこの映画を見ていると、『今の自分が居るのは周りの人のおかげだ』と感謝するんです。皆さんも、そう思ってくれればいいなと思います」と感謝しきりだった。

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