Appleとメジャースタジオが新作映画の早期配信を模索
2017年1月6日 10:00
[映画.com ニュース] 米AppleがiTunesでハリウッド映画を早期配信できるように、ハリウッドのメジャースタジオと交渉を行っていると、米ブルームバーグが報じた。
Appleが提案しているのは、劇場で封切られたばかりの新作映画をiTunesでプレミアム料金を上乗せしてレンタル提供するサービス。21世紀フォックス、タイムワーナー傘下のワーナー・ブラザース、コムキャスト傘下のユニバーサル・ピクチャーズなどが交渉の事実を認めている。iTunesは、音楽市場で優位に立っているものの、映画では苦戦しているため、新作の早期レンタルで他のサービスとの差別化を狙っているという。
一方、映画スタジオ側も、劇場の観客動員やDVDの売上げが落ち込むなか、新たな収益方法を模索している。ひとつの可能性として、劇場公開から2週間経過した新作映画を25ドル~50ドル(約2950~5900円)でレンタル提供する案が検討されている。ただし、実現のためには劇場側の反発と違法コピー対策というふたつの懸念事項をクリアしなければならないという。