第17回東京フィルメックス開幕!キム・ギドク監督、アジア諸国の安全と平和を訴える
2016年11月19日 21:45

[映画.com ニュース] 第17回東京フィルメックスのオープニングセレモニーが11月19日、東京・TOHOシネマズ日劇で行われ、アジア圏の新進監督たちの秀作を集めたコンペティション部門の審査員を務める映画評論家のトニー・レインズ(審査委員長)、女優で声優のアンジェリ・バヤニ、パク・ジョンボム監督、アジア映画研究者として活動する松岡環氏、映画プロデューサーのカトリーヌ・ドゥサール氏が出席した。セレモニー終了後には、オープニング作品「THE NET 網に囚われた男」の上映を控えたキム・ギドク監督が登壇し、同作に込めた思いを述べた。
割れんばかりの歓声と拍手で迎えられたギドク監督は、「土曜日の夕方、貴重な時間に見に来てくださいまして、心から御礼申し上げます。しかしながら、とても幸せなはずの週末に見るには悲しくて胸が痛くなるような映画です」とユーモアたっぷりの挨拶で場内を沸かせた。
「THE NET 網に囚われた男」は、事故で北朝鮮と韓国の国境を越えたために理不尽な運命にさらされる漁師の姿を通し、弱者が犠牲となる現代社会の闇をあぶり出した社会派ヒューマンドラマ。ギドク監督は、「韓国と北朝鮮は朝鮮戦争以来、66年間に渡って闘争が続き、互いに恨み、非難することを繰り返しています。その状況は未だに変わっていません。それがこの映画を撮ろうと思った理由です」と真っすぐな眼差(まなざ)しで語る。そのうえで、「この映画の最後は悲しく苦しく思えるかもしれませんが、私たちの未来は映画の結末と反対になることを心から願っています」とほほ笑んだ。
第17回東京フィルメックスは、特別招待作品10本、コンペティション部門に選出された10作品、特集「イスラエル映画の現在」の2作品などが上映される。11月27日まで、東京・有楽町朝日ホールをメイン会場に開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー