中国近代文学の巨匠、老舎の短編を映画化 メイ・フォン監督「没後50年の記念碑的作品に」
2016年11月2日 20:07

[映画.com ニュース] 第29回東京国際映画祭コンペティション部門出品作「ミスター・ノー・プロブレム」が11月2日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、メイ・フォン監督、主演のファン・ウェイ、女優のシー・イーホン、撮影監督のチュー・ジンジン、プロデューサーのグオ・ヨンハオ氏、チョウ・キョン氏が会見した。
魯迅と並ぶ中国近代文学の巨匠の老舎が、1943年に発表した短編小説が原作。大農園を持つ富裕家族と、その家族に仕える処世術に長けた番頭を軸に、家族に起こる物語を品格あるモノクロ映像で描く。
本作は、北京電影学院の若手教員と学生が共に映画を製作するプロジェクトの一環で作られた作品だそうで、メイ監督は「2年前から企画を始めており、今年が老舎の没後50周年なので、記念碑的な作品になった」とコメント。「日中戦争のさなかで、南京から重慶に政府が移った時代」「忠実に原作に沿って映画化し、彼らの生活は桃源郷のように世間から離れた別世界のように描かれている」と、作品の時代背景や、家族の優雅な暮らしぶりの理由を説明した。
物語の中心となる、丁主任のキャラクターについて「中国の伝統的な考えで、このような人物はどこにでも存在する。日本にも、東洋で共通するこのような処世術があるのでは」と世渡り上手な主人公の設定について話し、丁主任を演じたファンは、「現代の人物ではないが、身近にいるようなキャラクターとして演じた」と役作りの工夫を明かした。
第三夫人を演じたシーは、「私の役は、監督がオリジナルに作ったキャラクター。私はもともと京劇の女優だったので、伝統的なチーパオ(チャイナドレス)を着ての演技は違和感なくできた」と撮影を振り返った。
東京国際映画祭は11月3日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)