ジャスティン・リン監督、「スター・トレック BEYOND」の“原点”はTOKYOにあり!
2016年10月28日 14:00

[映画.com ニュース] 今年2016年に50周年を迎えた人気SFシリーズをリブートした劇場版最新作「スター・トレック BEYOND」(公開中)を手がけたジャスティン・リン監督が来日し、作品に込めた思いを語った。
リブート版第3弾となる本作では、カーク船長(クリス・パイン)をはじめとするおなじみのクルーが、宇宙空間で任務中に何者かに襲われてエンタープライズ号を破壊され、不時着した未知の星で過酷なサバイバルに身を投じるさまが描かれる。第1作、第2作のメガホンをとったJ・J・エイブラムスは、プロデューサーとしてリン監督を支えている。
日本を舞台にした「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」でハリウッドデビューを果たしたリン監督は、約10年ぶりの来日に「故郷に戻ってこられたようだよ」と笑顔満面。当時を振り返り「あのときは日本で脚本を書いたし、日本で撮影したんだ。日本のクルーと、ビールを飲みながら『ハリウッド映画でどんなのが好き?』なんて話をしていたものさ。クルーは皆、すごく現実逃避をしたい、新しい世界を探検したいと話していた。当時日本の友だちが言っていたことを、『スター・トレック BEYOND』を作っている間ずっと考えていたよ。本作には、東京で話していた要素が盛り込まれている。日本の人々が求めていることをできたと思うよ」と達成感を口にする。
8歳のときから慣れ親しんだシリーズだけに「プレッシャーは感じたし、感じるべきだ」と重みを十分に理解したうえでの参加だったが、製作する上ではファンはもちろん新規層も楽しめる内容を目指した。「この映画は、色々なレベルで楽しめるようにデザインしている。初めて『スター・トレック』を見る人たちのことも、すごく意識したよ。私がシリーズを通してすごく好きなのは、人間は不完全だけれどもそこに希望があると思えるところだ。私の息子は7歳で、今まで『スター・トレック』を見たことがないんだが、彼にも私と同じようにシリーズの魅力を感じてほしかった。現実逃避のための映画としても楽しめるし、とにかく2時間楽しんでもらおうと思って作ったよ」。リン監督は、本作で「スター・トレック」の世界に触れる観客に対し「もしこの作品を気に入ってくれたら、50年分の歴史をさかのぼれるんだ」と目を輝かせる。
新規層・オールドファン双方を満足させる作品作りは至難の業だが、リン監督は脚本と出演を兼任したサイモン・ペッグ、脚本家ダグ・ユングと話し合いを重ね、これまで以上にキャラクターを掘り下げることに活路を見いだした。「私がいつも疑問に思っていたのはスールー(ジョン・チョウ)って家族がいるのかなとか、みんな一緒に遊んだりしているのか、またカークがいないときのスポック(ザッカリー・クイント)やボーンズ(カール・アーバン)ってどんな感じなのかといったところ。いちファンとして気になっていたから、本作で彼らの生活の一部を見せることができてすごく満足しているんだ。初めて見る人も、キャラクターを知ることを楽しんでくれると思う」。
「キャラクターを際立たせるために、自分たちの安全圏から追い出す」必要があるとシリーズの象徴であるエンタープライズ号を破壊し、「キャラクターに忠実でいると、観客もその人間性に触れてそこに笑いが生まれる」とユーモアのエッセンスを取り入れた。本作でシリーズに初参加したソフィア・ブテラ演じるジェイラにいたっては「オーディションで彼女と出会ってキャスティングを決めたときに、まだ脚本はできていなくてね。彼女の強みに合わせてキャラクターを作っていった」と臨機応変に対応。敬意と革新を胸に製作に挑んだリン監督は「シリーズ自体のエッセンスも、シリーズの使命である“先に進む”こともどちらも大事。両方を試したいと思ったんだ」と胸を張った。
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