濱田岳&前田敦子、落語愛を語る 演技力・話術に感嘆
2016年10月14日 13:55
[映画.com ニュース] 初心者にもわかりやすく落語を紹介するNHKの番組「超入門!落語 THE MOVIE」の取材会が10月14日、東京・渋谷の同局で行われ、番組案内人を務める濱田岳をはじめ、前田敦子(第1回放送「お見立て」出演)、鈴木福くん(第3回放送「転失気」出演)、林家たい平(第3回放送「粗忽の釘」落語を担当)が会見に臨んだ。
今年3月の第1弾、7月の第2弾放送が好評を博し、レギュラー化が決まった本番組は、噺家が披露する落語の演目に合わせて俳優が口パクや当てふりで芝居をすることで、視聴者をリアルな落語の世界にいざなう。
「落語の面白さ」を問われた前田は「同世代の友達もはまっていて、みんな熱がすごいんです。はまり出したら止まらないんだなというのは、今回演目をとことん聞かせていただいて、すごく思いました。いろんな想像ができる。声だけで七変化というか、表現っていくらでもあるんだと。娯楽としても楽しませてもらえる」と熱弁をふるう。
それゆえ、噺家の語りに合わせて口パクで演じることに対しては「声だけで完璧に出来上がっている世界観なので『どうしたら?』という疑問があった。足だけは引っ張らないようにと思いました」とプレッシャーを明かす。「声を流していただいて撮影したので、普段のようにマイクがなく、すごく不思議な空間。経験したことがない撮影の仕方でした。落語家さんと掛け合い、セッションさせてもらうというか、深い撮影でした」と振り返り、「いい経験をさせていただきました」とほほ笑んだ。
一方、現代と落語の世界をつなぐ「枕」の役割を担う濱田は、プライベートでも落語を見に行くそうで「街で会ったら気づかない短髪の着物姿のおじさんなのに、花魁をやったら希代の美女に見えて艶っぽく感じてしまう。その演技力、話術がすごいと思って引き込まれてしまった。長い時間ひとりで舞台に座って、ひとつの映画を見せてくれるような。とてもマネできない」と熱心に語る。そのため落語パートへの出演は「なくてよかった」と胸をなで下ろしていた。
また林家は、「今をときめく役者さんたちが落語の世界の人物に扮してくださっているということで、落語界にとって素晴らしい番組を作っていただいたと思っています」と感謝。「自分でやっている時の想像をはるかに超えた部分、落語では表現できないところもあった」と評し、「落語に今まで興味がなかった方も、興味を持ってくれると確信しました」と称賛した。
「超入門!落語 THE MOVIE」は、NHK総合で10月19日午後10時50分から放送開始。