ユアン・マクレガー「われらが背きし者」出演の決め手は「リアルな人物描写」!
2016年10月11日 12:00
[映画.com ニュース] 「裏切りのサーカス」の原作者ジョン・ル・カレのスパイ小説を、ユアン・マクレガー主演で映画化した「われらが背きし者」の特別映像が公開された。マクレガー、ナオミ・ハリスら出演陣のインタビューや、撮影の様子、本編映像を収めている。
モロッコで妻のゲイル(ハリス)と休暇を過ごす大学教授ペリー(マクレガー)は、ふとしたことからロシアンマフィアのディマ(ステラン・スカルスガルド)と知り合い、組織の機密情報が入ったUSBをMI6(英国秘密情報部)に渡してほしいとこん願される。戸惑うペリーだったが、組織からディマと家族を守るために仕方なく引き受けることに。だが、その日を境に夫妻は危険極まりない亡命劇に巻き込まれていく。
出演の決め手を「リアルな人物描写に何よりもひかれた」と語るマクレガーは、「実はナオミとの共演を心待ちにしていたんだ。壊れかけた関係の男女を演じられるのはまれだからね」と明かす。本作では、単に民間人がマフィアとMI6のいざこざに関与するだけでなく、“夫婦で”というのが大きなポイント。スリリングな展開と並行して、険悪だった夫婦の関係が一連の事件を経て変化していくさまが描かれる。マクレガーは「(ハリスとの)共演は初めてだが、素晴らしい女優だね。僕たちが演じる夫婦も複雑で奥が深いから面白い」とハリスとの化学反応に自信を見せる。
対するハリスは「夫婦関係がぎくしゃくしているなか、2人は命をかけてある危険な任務に挑むの。ペリーは自らの存在意義や情熱を取り戻すため、ゲイルは単に夫を愛しているからよ」と行動の理由を分析。マクレガーほか共演者に対して「すぐれた役者に恵まれてラッキーだった。みんな人間的にも魅力的よ」と語っている。
スザンナ・ホワイト監督は、作品全体を見渡し「どの登場人物も多彩な顔を持っているの。正解や不正解はなくグレーな要素が多い。(それが)ジョン・ル・カレの世界よ」と、マクレガーと同じく多面的なキャラクターを特長に挙げる。なかでも「ペリーは21世紀を生きる男性の象徴ともいえる。彼は成功している妻に対して劣等感を抱いていて、男としての威厳を取り戻そうとするの。ユアン(・マクレガー)との“旅路”は興味深かったわ。精神的に強くない男をためらいなく演じてくれた」と語り、マクレガーの演技力をたたえる。
映像にはスカルスガルドとMI6の工作員ヘクターを演じたダミアン・ルイスも登場し、「ディマはペリーの誠実さを気に入る。ディマの周りには、マフィアや銀行員や法律家など何かしらたくらんでいる人が多いんだ」(スカルスガルド)、「非常に道義心が強いスパイの役だ。でも執念深いところもある」(ルイス)と役どころを解説している。
「われらが背きし者」は、10月21日から全国公開。
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