上野樹里、義母・平野レミ直伝で料理も上達「クリエイティブって思えるように」
2016年9月9日 06:00
[映画.com ニュース] 女優・上野樹里の3年ぶりの主演映画となる「お父さんと伊藤さん」の完成披露試写会が9月8日、東京・新宿バルト9で行われた。上野は共演のリリー・フランキー、藤竜也、タナダユキ監督とともに舞台挨拶。「最初は単館系でやるのかと思っていたら中規模になって、取材日も増えてたくさんの方が広めたいと思ってくださっていることがすごくうれしい」と手応えを口にした。
リリーも、「評判がいいらしい。(シン・)ゴジラを超えるらしいという話もある」と、興収60億円を超えた大作に真っ向勝負宣言。上野が「それは爆弾ですね」と諭しても、「ラストで樹里ちゃんが、東京駅をぶっ壊すシーンがすごい」と調子に乗ってまくし立てた。
2人は20歳の年の差カップルを演じたが、上野は今年5月に10歳年上のロックバンド「TRICERATOPS」のボーカル・和田唱と結婚。この日も左手薬指には結婚指輪が光り、「家の中の気がめぐるというか、2人だといい具合にペースが回るからすごく気楽。結婚っていいもんだと思いますよ」とのろけ気味に新婚生活を明かした。
劇中では料理をするシーンもあるが、「独りの時は家事の中でのひとつで、楽しいと思っていなかった。でも今は大きな影響があって、料理ってクリエイティブだなと楽しく思えるようになりました」と、義母で料理研究家の平野レミに教えを受けていることも告白。昨日も夕刻まで一緒にいたそうで、「買い物に行けなかったので、家にあったものでトマトバジルソースのパスタとステーキを作りました」という。
ここでも独身のリリーが食いつき、「家にあるものが良すぎるね。やっぱりステーキはレミパンで焼くの?」と追及。上野は「そうです。レアで焼きます。めっちゃディテールを掘り下げてきますね」と照れながらも、うれしそうだった。
また、上野の父親を演じた藤は、元女優の芦川いづみさんと結婚48年を迎え、「長い年月をかけて、不満や喜びを重ね、今の僕と妻の関係は最高のスープが出ている」と達観した意見。これには上野とリリーも、感心しきりの表情で聞き入り、藤は「言わなきゃよかった」とバツが悪そうだった。
「お父さんと伊藤さん」は、作家の中澤日菜子さんの同名小説を実写映画化。20歳差のカップルが暮らす家に突然、女性のお父さんが転がり込み共同生活を始めることによって、それぞれに父娘関係、恋人関係を見つめ直していく姿をユーモアを交えて描く家族ドラマ。10月8日から全国で順次公開される。