松雪泰子主演「古都」、文部科学省特別選定作品に決定!
2016年8月26日 09:00

[映画.com ニュース] 川端康成の代表作のひとつを現代版として映画化したYuki Saito監督、松雪泰子主演作「古都」が、文部科学省特別選定作品(青年向き、成人向き)、文部科学省選定(少年向き)に決定したことがわかった。文部科学省特別選定作品は、過去に平山秀幸監督作「愛を乞うひと」、根岸吉太郎監督作「雪に願うこと」、原田眞人監督作「クライマーズ・ハイ」などがある。
「古都」は、過去に2度(1963、80)映画化されている。これまでと大きく異なるのは、原作では描かれていない大人になった主人公たちの物語として描かれている点だ。松雪が演じる生き別れた双子の姉妹、伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と北山杉の里で働く妹・中田苗子には、それぞれ一人娘がいるという設定。千重子の娘・佐田舞には橋本愛、苗子の娘・中田結衣には成海璃子が扮している。
京都と仏パリという2つの古都を舞台に繰り広げられる今作には、“ほんまもん”が結集。京都府および京都市が映画企画としては初めて後援することはもとより、劇中で松雪に用意された和装は、宮内庁御用達である藤井寛の着物や山口美術織物の帯を使用している。橋本着用の着物は、取材に訪れた川端と先代・田畑喜八との交流を知る5代目田畑喜八が、映画のためにデザインを手がけた。
また、茶道のシーンでは裏千家今日庵の全面協力を得て、国宝級の茶道具が提供。華道のシーンでは池坊専好次期家元、禅のシーンでは妙心寺退蔵院の松山大耕副住職が自ら出演しており、見どころのひとつといえる。
「古都」は11月26日から京都で先行公開され、12月3日から全国公開。
(C)川端康成記念會/古都プロジェクト
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