森岡龍&前野朋哉、ガチ漫才披露も黒木華の採点は「50点くらい」
2016年8月18日 21:30
[映画.com ニュース]森岡龍と前野朋哉が漫才コンビに扮した映画「エミアビのはじまりとはじまり」のプレミア上映会が8月18日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、ダブル主演の森岡と前野をはじめ、共演の黒木華、山地まり、渡辺謙作監督が舞台挨拶に出席した。
「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞の最優秀脚本賞に輝いた渡辺監督が、脚本も手がけたオリジナル作品。人気急上昇中の漫才コンビ「エミアビ」の片割れ・海野(前野)が自動車事故で他界してしまい、遺された相方・実道(森岡)が喪失を抱えながらも新たな一歩を踏み出す姿を描いた。
クランクインの約1カ月前から特訓を積み、本格的な漫才に挑んだ森岡と前野。前野が「森岡くんは高校生の時、M-1に3回出場していて、しかも2回戦に進出したこともある。大丈夫だと思った」と信頼を寄せると、森岡が「ハードル上げないでくれる?」とツッコミを入れるなど、息のあった掛け合いを見せた。渡辺監督によると、特訓当初の漫才は「見るに耐えない感じ」だったそうだが、「2人の間や表情を変えることで、同じネタでもどんどん面白くなっていった。漫才って面白いなと思った」とねぎらっていた。
さらに実道を思いがけない方法で支え続けるマネージャー・夏美役の黒木は、「『これ大丈夫かな?』という衣装ばかりで、メイクもどんどん派手になっていって、大事なのはそこじゃないんだなと思った。形から内面を作っていく感じでした」と役作りを振り返る。渡辺監督は「普段の黒木さんのままでいてくれと言っていた」と明かしたが、黒木は自身がパンダメイクをしたひょうきんな劇中ビジュアルを指さし、「これは普段の私じゃないですけどね」と苦笑していた。
またこの日は、今年のM-1グランプリに「エミアビ」として出場し、1回戦を突破している森岡と前野が漫才を披露することに。「本当にやるんですよね?」とおよび腰だったものの、1回戦でも見せた痴漢にまつわる本ネタで挑み、客席の笑いをもぎ取った。しかし、黒木からは「普通に面白かったですけど、(100点中)50点くらいですかね。前野さんが頑張っていた」と評され、山地にいたっては「お笑いマニアという役どころの私としては、12点くらい」と激辛評価。これを受け、2人は「想定外」(前野)、「(10月上旬に行われる)2回戦、練り直そう」(森岡)と奮起を誓っていた。
「エミアビのはじまりとはじまり」は、9月3日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。