「栄光のランナー」主演、“ヒトラーのオリンピック”で金メダル4つ戴冠した英雄役オファーに歓喜!
2016年8月11日 10:00

[映画.com ニュース] 1936年のベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得した、アメリカ人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く「栄光のランナー 1936ベルリン」(公開中)のインタビュー映像が、公開された。
映画は、オーエンスが偉業を成し遂げるまでの2年間にスポットを当てる。中学時代から陸上選手として活躍してきたオーエンス(ステファン・ジェームス)はオハイオ州立大学に進学し、コーチのラリー(ジェイソン・サダイキス)の元で練習に励むが、当時のアメリカでは人種主義を打ち出すドイツのナチス政権に反対し、オリンピックのボイコットを訴える世論が強まっていた。
ジェームスは「彼の役を断るなんてありえない。すごい功績を残した立派な人だ。不可能だと思われた時代にベルリン五輪へ行き、見事な結果を出した。彼の人生を考えれば迷う余地なんてなかったよ」とオーエンスの功績をたたえると共に、演じた喜びを語る。一方、オーエンスと二人三脚でメダルまでの道のりを駆け抜けたラリー役のサダイキスは「ジェシーとラリーの絆の強さには驚かされたよ。僕もこれまで、コーチ、先生、監督やプロデューサーを師として仰いできた。だが、あの2人の絆の美しさは独特だと思う。ましてや、あの時代の黒人選手と白人コーチだ」と両者の固い友情に心を動かされたと明かしている。
本作には、アメリカが“ヒトラーのオリンピック”に参加するか否かを討議する2人の重要人物が登場する。その1人、アメリカオリンピック委員長のエレミア・マホニーを演じたウィリアム・ハートは「この役を演じて、マホニーを尊敬するようになった。見事なスピーチのおかげですぐ役に入り込めたよ。私が知るなかでも本当に見事なスピーチだ。記録に基づいていて、実際のスピーチと一言一句違わない」と作品が果たした伝記映画としての役割を語る。
もう1人のキーキャラクターで、のちにIOC(国際オリンピック委員会)の会長となるアベリー・ブランデージに扮したジェレミー・アイアンズは「政治を理由にすれば、五輪のあり方が変わってしまうことになる。政治的な感情を競技に持ち込めば、五輪は崩壊する。参加したからといって、その国家体制に賛同するわけではない」と役どころの立場に立った意見を述べている。
「栄光のランナー 1936ベルリン」は、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカリス・ファン・ハウテンが実在の女流監督レニ・リーフェンシュタールを演じている。
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