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注目の美少女・佐藤菜月、初ヒロイン役は「恥ずかしさ、不安、期待があった」

2016年8月6日 15:30

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ヒロインに挑んだ佐藤菜月
ヒロインに挑んだ佐藤菜月

[映画.com ニュース] 震災後の福島を舞台に、4人の中学生たちのひと夏の経験と成長を描いた映画「ハルをさがして」が8月6日、東京・下北沢トリウッドで封切られ、主演の小柴大河佐藤菜月小泉凱橋本一輝、メガホンをとった尾関玄監督が舞台挨拶に立った。

都内の学校に通う中学3年生のノボル(小柴)が、東日本大震災後に自主避難してきた千恵子(佐藤)が福島に残してきた愛犬ハルを探すため、同じクラスのマサル(小泉)、ヒロキ(橋本)を巻き込んで旅に出る姿を映し出す。

キャスト陣は緊張の面持ちだったが、満場の客席に向け懸命に映画をアピール。第26回東京国際映画祭に出品された「楽隊のうさぎ」で存在感を見せた佐藤は、今作で初めてヒロイン役を演じたが「2年前、演技の経験も間もないころに、初ヒロインという役をやらせて頂きました」と振り返る。完成した映画は「恥ずかしさと不安と、ちょっとした期待があって、うまく見られませんでした」とはにかんだが、「皆さんに見て頂く機会が出来て、この作品が大好きだと思いました」と晴れやかな表情を浮かべた。

初主演を飾った小柴も、「大きな役を頂いたのが初めてだったので、不安もありましたが、無事公開することが出来て嬉しく思っています」とニッコリ。さらに、銀幕デビューとなった小泉は「母が福島県いわき市出身で、祖母が今もいわき市に住んでいます。お話を頂いた時に、心から縁を感じました」と感慨深げで、軍事オタクの中学生に扮した橋本は「私たちと同じような青少年の青春群像劇。笑いあり、涙ありの内容を、皆さんにも感じていただけたら幸いです」と思いを込めた。

また、長編デビューを果たした尾関監督は、「初日の初回なので、お客さんがまったくいなかったらどうしようと、不安で眠れなかった」という。それでも「自主製作映画で、宣伝も全て自分たちで行ってきました。ようやく公開になりました」と感無量の様子。福島の人々に思いを馳せ、「福島に対して、私たちに何ができるか。福島のことについて考え続け、忘れないということが、一つ力になると思います」と述べていた。

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