石橋凌&原田美枝子の次女・石橋静河、ベストセラー詩集の映画化で主演抜てき
2016年8月2日 05:00

[映画.com ニュース] ベストセラーとなっている最果(さいはて)タヒさんの詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(リトルモア刊)が、石井裕也監督のメガホンで映画化されることになり、俳優の石橋凌と女優の原田美枝子の次女・石橋静河が主演に抜てきされた。
最果さんは1986年、神戸生まれで、2006年に現代詩手帖賞を受賞。分かりやすい単語による透明感のある言葉遣いが若者を中心に人気の詩人で、14年に刊行された「死んでしまう系のぼくらに」で現代詩花椿賞を獲得。3000部売れればヒットと呼ばれる詩集で、1万8000部という大ベストセラーとなった。
今年5月発売の「夜空はいつでも最高密度の青空だ」も同様の勢いで売り上げを伸ばしており、映画化を企画したプロデューサーサイドが石井監督に提案。40編以上からなる詩集の世界観をくみとり、どこか諦観を漂わせる看護師の美香と、左目の視力を失った日雇い労働者の慎二が出会い、排他的な東京で生きるすべを模索していくほのかなラブストーリーとして脚本を完成させた。
軸となる美香役として、白羽の矢が立ったのが石橋だ。4歳からクラシックバレエを始め中学3年生から米・ボストン、カナダ・カルガリーに留学。帰国後もコンテンポラリーダンスに打ち込んでいたが、一昨年秋に現在所属する事務所のスタッフに「芝居をやりたいんじゃない?」と薦められ、女優を目指すことを決意。昨年9月の舞台「銀河鉄道の夜」で、いきなりの主演デビューを果たした。
10月8日公開の「少女」の端役で映画の現場も経験し、今年に入ってからイオン「ギリシャヨーグルト」、大塚製薬「ポカリスエット イオンウォーター」のCMで一気に注目されるようになった。そして、初の映画主演に「正直、すごく怖いですけれど、同じくらい楽しみな気持ちが強いです」と意欲を見せる。
脚本を読み、「ちょっと言葉にしにくいけれど、今まで見たことのない景色が広がった気がした。大きな事件や印象に分かりやすい結末があるわけでもないのに、静かな気持ちのいい風が吹いているような気がしました」と独特の感想。美香は実年齢より4つ上の26歳という設定だが、「実際の生活として共感できる部分は少ないけれど、読めば読むほどいろんな感情が出て来て、ギリギリで生きている力強さが格好いいと、感覚で分かるところがありました」と豊かな感受性をのぞかせる。
両親からは、子どもの頃から「好きなことを一生懸命やりなさい」と言われていたそうで、「表現者としてすごく尊敬しています。私も自分の意思、足でしっかり歩いていきたい」と決心は固い。クランクインは9月上旬予定で、「とにかく現場を楽しみたい。何かが発見できるのではないかと思います」と夢をはせた。
慎二役は池松壮亮に決定。石井監督は、「現代の日本にふさわしい『恋愛映画』とはどんなものなのか。最果さんの言葉に刺激を受け、その感覚を大切にして脚本を書きました。石橋さんにお会いして、すぐにとてつもない才能を持っていることに気づきました。池松さんももちろん、素晴らしい俳優。2人の魅力をじっくりと堪能できる映画にしたい。挑戦的で全く新しい映画ができると思います」と自信のほどをうかがわせている。
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、来春公開予定。
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