巨匠ソクーロフが描く、美と戦争の叙事詩「フランコフォニア ルーヴルの記憶」10月公開
2016年7月24日 08:00

[映画.com ニュース] ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、12世紀から現在まで要塞、宮殿、美術館と形を変えながら、パリを見守り続けるルーブル美術館を主役に据えた最新作「FRANCOFONIA」(原題)が、「フランコフォニア ルーヴルの記憶」の邦題で10月29日公開されることが決定した。
ヒトラーを題材にした「モレク神」で第52回カンヌ映画祭脚本賞、ゲーテの小説を映画化した「ファウスト」で第68回べネチア映画祭金獅子賞を受賞するなど、芸術性の高い作品で評価を得てきたソクーロフ監督。本作では歴史の生き証人のような絵画や彫刻が鎮座し、フランスの歴史を見守るルーブルの記憶を辿ることで、人類の芸術と戦争のつながりを紐解いていく。
本作はルーブル美術館で撮影され、ソクーロフ監督と美術品を運ぶ途中に船が嵐に遭った船長とのSkypeによる通信を映す「現在」、第2次大戦のドイツ侵攻に伴い、ルーブルから美術品の大疎開を行った館長ジャック・ジョジャールと、ナチス高官で美術品保護の責任者としてパリに派遣されたメッテルニヒ伯爵の対話を描く「1938年~1940年」、諸国からの略奪品をルーブルに収容したナポレオン1世と、ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神」に描かれるフランスの象徴マリアンヌが語る「時間の狭間」という3つのエピソードで構成されている。
「フランコフォニア ルーヴルの記憶」は、10月29日からユーロスペースほか全国で順次公開。
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