エマ・ワトソン、恋人を救うため拷問に耐える……「コロニア」9月公開
2016年6月9日 10:00
[映画.com ニュース]エマ・ワトソン主演の政治スリラー「コロニア」が、9月に公開されることが決定した。ワトソンは、恋人を救うため危険な政治コミュニティに身を投じる女性に扮し、暴力を受けるシーンや、下着姿になるシーンなど体当たりの演技を披露している。
今作は、「Quiero ser(原題)」でアカデミー賞短編映画賞を受賞したドイツ人監督フロリアン・ガレンベルガーがメガホンをとり、1973年にチリの独裁政権下で起こった実話を映画化したもの。レナ(ワトソン)と恋人ダニエル(ダニエル・ブリュール)はチリの軍事クーデターに巻き込まれ、ダニエルは慈善団体と称する秘密警察の拷問施設“コロニア・ディグニダ”に送られてしまう。意を決したレナは、恋人を助けるためたったひとりでコロニアに潜入する。
国連の親善大使を務め、フェミニズム活動「He For She」の広報大使としてのスピーチも話題となったワトソンは、今作への出演理由を「愛のためにどこまでできるか。女性は囚われる側を演じることが多いですが、この映画では女性が男性を救いに行く。その設定に惹かれました」と明かす。
また、ガレンベルガー監督はレナ役について「強いだけの女性ではだめ、勇敢さと弱さを併せ持っていないと。光を持った女性を暗闇に送り込みたかった」と語り、「そんな女優はエマしかいない。彼女はいつもまぶしい光を発している」とワトソンの存在感を絶賛している。
「コロニア」は、9月17日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほか全国で公開。
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