天才ギタリストの栄光と挫折を追った「パコ・デ・ルシア」予告完成
2016年5月2日 17:00

[映画.com ニュース] 2014年に66歳で死去したスペインの天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアさんの60年間の軌跡を映したドキュメンタリー「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」の予告編が完成した。
映画は、パコさんの息子であるクーロ・サンチェスが監督、娘のカシルダ・サンチェスがクーロ監督と共同脚本、ルシア・サンチェスがプロデューサーを務め、家族だからこそ踏み込める領域を映し出している。孤独を愛したパコさんの人生観、芸術や音楽に対する姿勢や哲学など、7歳でギターを手にしてからラストアルバムとなった「Cancion Andaluza」(14年発売)までの60年間の活動の軌跡を追った。
予告編は、パコさんが初めてギターを手にした幼少期を振り返る場面から始まる。ギタリストのカルロス・サンタナやジャズピアニストのチック・コリアらが、独創的でジャンルを超越したパコさんの演奏を絶賛する一方で、パコさんは即興を取り入れた新しいスタイルのフラメンコ音楽が叫弾されたことを残念そうに話す。フラメンコ歌手のエストレージャ・モレンテが「思い描いていた歌が完成したとき、彼がそっと涙を拭くのが見えた」と語るように、天才と呼ばれたパコさんの栄光と挫折が垣間見える仕上がりとなっている。
「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」は、7月から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。
(C)2014 ZIGGURAT FILMS
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