ジョディ・フォスター、50年にわたるキャリアを振り返る
2016年4月28日 12:00

[映画.com ニュース] ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが11年ぶりに共演を果たした「マネーモンスター」が、6月10日から全国で封切られる。メガホンをとったジョディ・フォスターにとっては、初のスリラー作品。エンタテインメント業界で50年にわたるキャリアを誇るフォスターが、これまでのこと、そしてこれからについて語った。
今作は、株価を予想するテレビ番組の人気パーソナリティが、自身の情報に賭けて全財産を失った男に生放送中に襲われるさまを描いている。人質にとられたリー(クルーニー)は、番組ディレクターのパティ(ロバーツ)や全米の視聴者が放送を注視するなか、犯人の話から自らが誤情報を流していたことに気づき、ウォール街の闇を暴くために人質から共犯へと転じていく。
ビッグスター2人との仕事を振り返るフォスターは、「彼らはハリウッドで最も愛されているスターよね。彼らとの仕事はすごく楽しかったし、2人も共演できることを楽しんでいたわよ」とニッコリ。さらに、「彼らはプロだし、肩の力が抜けている。あれだけの経験があって才能のある人たちとの仕事は、本当に楽なの」と全幅の信頼を寄せている様子だ。プロデューサーを兼ねたクルーニーに対しては、「彼みたいに経験と才能豊かな監督がすぐそこにいて、自分をサポートしてくれるんだもの。彼とのパートナーシップは最高だったわ」と絶賛してみせた。
「リトルマン・テイト」(1991)から監督業にも進出し、ハリウッドにおける女性監督の草分け的な存在といえる。近年は女性監督が増えていると指摘し、「映画界は変わってきているわ」と実感している様子。そして、「私の仕事はストーリーを最高の形で描いて、映画がスタジオやみんなのために、たくさんのお金を稼げるようにすること。女性はリスクが高いと思われないようになることを願っているわ。監督を女性に任せようが、誰に任せようが、大きなリスクであることは変わらないのよ。スタジオはいま、ようやく分かり始めてきたように思うの」と熱く説いた。
フォスターのキャリアは3歳からスタートしており、実に半世紀におよぶ。「私はほぼ50年、映画業界で働いてきたわ。それはすごく長い年月よ。なかでも素晴らしいのは60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代に仕事をしてこられたこと。特に70年代は、アメリカ映画の黄金時代だったわ。その伝統に、自分も小さな貢献ができたことを誇りに思っているわ」。
また、監督業に魅力を感じていながらも、演技をやめることはないと断言する。「監督という仕事に魅力を感じているし、これを仕事の中心にしていきたいと思っているけど、役者をやめることはないわ。私は3歳のときから演技をしてきたし、それがなくなってしまったら恋しく思うでしょう? 『アクション』という声を聞くのが好きなのよね。それに、『カット』という声を聞くのも」。
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