マシュー・マコノヒー、ドラマ「TRUE DETECTIVE」は「これまでで1番面白く難しい撮影だった」
2016年4月20日 17:00

[映画.com ニュース] 「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013)でオスカーに輝いた俳優マシュー・マコノヒーが、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12~15)のウッディ・ハレルソンと共演したドラマ「TRUE DETECTIVE トゥルー・ディテクティブ ファースト・シーズン」の魅力を語った。
本作では、未解決殺人事件の行方をめぐり、1995年の“過去”と12年の“現在”を行き来する形で物語が進行する。“過去”のパートでは、ルイジアナ州の田舎町を舞台に、2人の刑事ラスト・コール(マコノヒー)とマーティン・ハート(ハレルソン)が、手足を縛られて頭に鹿の角をかぶせられた若い女性の変死体の謎を追う。17年後を描く“現在”では、95年の事件と酷似した手口の殺人事件が発生し、ある事情から絶縁状態だったコールとハートが再びコンビを組んで真相に迫っていくさまを描く。
ミステリアスなコールは、人と付き合いを持たず独自の視点から捜査を行う変わり種の刑事。直情型のハートとはことあるごとにぶつかるが、マコノヒーは「誰もが“刑事とはこんな人物”というイメージを抱いていると思うけれど、コールには全く当てはまらない。コールは謎の男で、孤高の刑事なんだ。人々を取り調べて情報を得ることに関しては、ずば抜けている。コールの発想や、他の人々よりも突っ込んで行動するところが好きでたまらないね」とキャラクターに魅了されたと明かす。
マコノヒーはさらに、コールの人物像に関して「暗くて堅い男で、邪悪な面も持っている」と語る。「コールの脳は常に働いていて、恐ろしいほど聡明な人物なのだけど、感情に左右されることはない。修道士のような人物だといえるね。(同時に)コールには一瞬で崩れてしまうような危うさがある。自分自身の苦しみを内にとどめて、捜査に携わることで自分を保っているんだよ」。
本作では、17年の間にコールとハートに何が起こったのかもポイント。特にスマートな刑事時代から、現在では目は落ちくぼみ、髪は伸びっぱなし、アルコール依存症気味に陥ったコールの変ぼうぶりはまるで別人だ。さらに、全体で「27ページにも及んだ」という事情聴取のシーンで、マコノヒーは俳優として“限界突破”をなしえたという。「12年のコールは別人のように荒れているよね。特殊メイクやかつらの装着など、メイク用のトレーラーで3時間半かけて準備したよ。27ページに及ぶ事情聴取のシーンは、1日で撮影を終えた。そんな経験は初めてだったよ。膨大なセリフ量で、これまでで1番面白く難しい撮影だったね。巨大な山を登るような挑戦だったが、とても楽しかった。私は撮影に没頭してしまっていて『今日は終わりにして、また次回にしようか』と言われても、『馬鹿な。このまま続行しよう』と言ったくらいだよ」。
マコノヒーはまた、99年の映画「エドtv」、08年の映画「サーファー、デュード(原題)」に続き3回目の共演となるハレルソンについても言及。「これまではコメディ作品での共演が多く、互いのエネルギーを影響させ合って、いい演技ができた。ウッディとの共演で安心感はあったが、本作では彼と同じエネルギーでは演じたくなかった。コールは外界をシャットアウトした男だけど、ハートはおしゃべりで社交的だからね」と互いの役柄を尊重しつつ、違うタイプの演技を追及したと語った。
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