「レジェンド」トム・ハーディの“双子共演”カット一挙公開
2016年4月7日 17:00
[映画.com ニュース]トム・ハーディが双子のギャングを演じた主演作「レジェンド 狂気の美学」の、双子共演カットが一挙公開された。ハーディは全く違う個性を持つ双子を、微妙に変化させた表情やそれぞれの象徴的な仕草で演じ分けている。
同作は、1960年代の英ロンドンで暗躍した実在の双子のギャング、クレイ兄弟の栄光と破滅を描いたクライムサスペンス。ハーディはわずか35日という短い撮影期間で、スマートでビジネスの才能に長けた兄レジナルド、精神的に不安定で衝動的な暴力癖のある弟ロナルドの1人2役を演じきった。エミリー・ブラウニング、タロン・エガートン、デビッド・シューリス、ポール・ベタニーらが共演する。
裏社会を支配し、イギリス社会の上流階級にまで影響力を持つ2人だったが、レジナルドは結婚を機に悪事から手を引くことを決意。ひとりナイトクラブの経営に注力するようになったものの、組織内の不和や警察の捜査、ロナルドが引き起こす自滅的な行動で兄弟の絆は薄れ、レジナルドの結婚生活も破綻していく。
メガホンをとったブライアン・ヘルゲランド監督は、レジナルドとロナルドのスイッチを切り替えるハーディを見るのが楽しくてたまらなかったといい、「本人たちの個性が完全にカメラが回っていないところでも(ハーディに)乗り移っていた」と大絶賛。「(ロナルドを演じている時は)何から始めるか簡単に伝えると、何も質問してこなかった。ところが、レジナルドの時は慎重で静かで、何をどう撮影していくか、細かい説明を求めてくるんだ」「トムは、そんな自分自身の違いに気が付いていなかったと思うよ!」とコメントしている。
「レジェンド 狂気の美学」は、6月18日から東京・YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか、全国で順次公開。