ベルサイユ宮殿の伝説のファッションショーをHBOがテレビ映画化 「グローリー」監督がメガホン
2016年3月29日 21:30
[映画.com ニュース] 米HBOが、1973年にベルサイユ宮殿で開催された伝説のファッションショーをテレビ映画化する新作に、「グローリー 明日への行進」のエバ・デュバーネイ監督が契約を結んだ。
米Deadlineによれば、デュバーネイが監督、ファッション評論家ロビン・ギバン著「The Battle of Versailles: The Night American Fashion Stumbled Into the Spotlight and Made History(原題)」をもとに、デュバーネイとマイケル・スターブリーが共同脚色を手がける。
1973年11月28日、各国から上流階級の人々が集まったベルサイユ宮殿で、当時まだ無名だったアメリカ人ファッションデザイナー5人(オスカー・デ・ラ・レンタ、アン・クライン、ホルストン、ビル・ブラス、スティーブン・バロウズ)と、著名なフランス人トップデザイナー5人(イヴ・サンローラン、ピエール・カルダン、ユベール・ド・ジバンシィ、エマニュエル・ウンガロ、クリスチャン・ディオールのマルク・ボアン)が、ショー形式で対決した。フランスチームは、クラシック音楽の流れるなか、2時間に及ぶ壮大で豪華絢爛なショーを展開。対するアメリカチームのショーは35分で、ソウルシンガーのアル・グリーンの音楽をサウンドトラックに使い、30人のモデルのうち10人はアフリカ系アメリカ人を起用した。結果、大方の予想を裏切ってアメリカが勝利し、アメリカンファッションの隆盛がここから始まった。
デュバーネイ監督は本作のほかに、マデレイン・レングル著の児童小説「五次元世界のぼうけん」をウォルト・ディズニーが映画化する新作「A Wrinkle in Time(原題)」と、スティーブン・スピルバーグ製作、ルピタ・ニョンゴ主演のSFスリラー「Intelligent Life(原題)」の2本でメガホンをとることが決定している。