米ジョージア州の同性愛者差別容認法案にディズニーらが反発
2016年3月29日 17:00
[映画.com ニュース]同性愛者に対する差別を容認する法案を可決したジョージア州に対して、ディズニーがボイコットの姿勢をみせていると、Deadlineが報じた。
先週、ジョージア州議会は性的嗜好による差別を許容する「フリー・エクササイズ・プロテクション・アクト」(通称House Bill 757)を可決。ジョージア州のネイサン・ディール知事が5月3日までに署名すれば、立法化する。これに対し、全米プロフットボールリーグ(NFL)、アメリカ映画協会(MPAA)、アメリカ最大のLGBTの支援団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)らが批判の声をあげていたが、ハリウッドのメジャースタジオとしてはじめてディズニーが動いた。
ジョージア州は税優遇措置でハリウッドの映画やテレビの勧誘に積極的で、ディズニーはマーベルの「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」をジョージア州アトランタ郊外にあるパインウッド・スタジオで撮影。現在は、同スタジオで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」の撮影を行っている。しかし、もしも州知事がこの法案に署名すれば、ボイコットを行うと宣言。「ディズニーとマーベルはあらゆる人々を受け入れる企業である。ジョージア州での撮影では素晴らしい経験をしてきたが、もしも差別的な慣行が許される法案が州法になるようであれば、撮影地を移動せざるを得ない」との声明を発表している。
また、人気テレビドラマ「ウォーキング・デッド」をジョージア州で撮影している米ケーブル局のAMCも、ボイコットを表明。「一企業として、AMCネットワークはいかなる差別も非難に値すると考えている。これまで類似法案を退けてきたディール州知事のリーダーシップを賞賛するとともに、州知事が現在の法案を退けることを強く希望する」とコメントしている。
また、ジョージア州は2017年に完成するNFLチーム、アトランタ・ファルコンズの新スタジアムをNFLスーパーボウルの会場として誘致しているが、NFLはこの法案に反対している。ジョージア州知事は宗教団体の意向を組むべきか、ビジネスを優先すべきか、判断を迫られることになった。

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